
普段はお医者さんになかなか聞けない薬や病気に関する疑問を、林修先生の的確で鋭い質問・指摘にそって解決していくという内容で、非常に見ごたえ・聞きごたえのある内容でした。
知らなかった、優良な健康情報が満載で、とてもためになりました!
この番組内で、「薬の飲み合わせ・食べ合わせ」について取り上げられていました。
頭では薬は水で飲むのがベストだとわかっていても、手元に水がないために他の飲料で薬を飲んでしまったっていう方、いますよね。
かくいう私も、頭痛薬をコーヒーで飲んでしまった経験があります。
番組を観て、薬の飲み合わせの怖さを深く理解しました。なんと最悪の場合、死んでしまうケースもあるんだとか・・・。
危険な薬の飲み合わせについてレクチャーしてくれたのは、大学の薬学部教授で、現役の薬剤師でもある上村直樹先生です。
以下、 その内容を簡単にまとめました。

ジュース + (重曹を含む)胃腸薬 = NG胃腸薬はよく飲む方も多くいるでしょうから注意が必要ですね。
炭酸系や柑橘係などのジュースの酸性と、薬の重曹とが反応してしまう。
つまりジュースで飲んだ胃腸薬は、胃の中で効果を発揮する前に、口の中で先に反応を起こしてしまうため、せっかくの薬の効果がほぼ台無しになってしまう。
ちなみに、一緒に飲まないだけでなく、前後30分あける必要もあります。つまり胃腸薬を飲む前・飲んだ後のそれぞれ30分間は、ジュースを飲まない方が良いです。この期間に飲んだ場合も、胃腸薬の重曹の効き目がなくなってしまいます。
◆やってはいけない薬の飲み合わせ② 牛乳
牛乳 + 風邪薬(抗菌薬) = NGこれは、カルシウムを含むものだと全て当てはまるので、牛乳以外にも、ヨーグルトなどもダメ。
病院でもらう風邪薬の中でも、ニューキノロンという成分が含まれている薬に限った内容。
ニューキノロンの入った薬を牛乳で飲むと、「牛乳のカルシウム」と「薬」が結合してしまい、本来なら体に吸収される薬の成分が、カルシウムと結びついて大きくなったために吸収されにくくなってしまう。
またこれと全く同じことがマグネシウムでも起こるので、スポーツドリンクやミネラルウォーターなんかもダメとのこと。ミネラルウォーターに含まれる成分は微量ですが、避けた方が無難とのこと。
まさかミネラルウォーターがダメとは! 薬だからと、ついついワンランク上のミネラルウォーターで飲んでしまいがちなんですが、NGの場合があるんですね。気をつけなければ。
◆やってはいけない薬の飲み合わせ③ グレープフルーツ
グレープフルーツ × 血圧の薬 = NG血圧の薬とグレープフルーツとの飲み合わせは、命にかかわるレベルのことですので、十分注意しなければなりません。
「ニフェジピン」という血圧の薬をグレープフルーツジュースで飲むと、薬の効果が高まりすぎて、必要以上に血圧が低下し、最悪の場合、重篤化・死亡してしまうこともある。
加えて、グレープフルーツによって効果が高まった薬は、その効果が完全に消えるまで2~3日の期間を要する。
血圧が160、170ある人が「ニフェジピン」を飲むことで140ぐらいにおさえていた場合、グレープフルーツとの飲み合わせをしてしまったら100まで下がってしまうとのこと。
◆やってはいけない薬の飲み合わせ④ お酒
お酒 + 風邪薬 = NGお酒と薬なんて、イメージしただけで体に悪そうですよね(苦笑)。
アルコールと風邪薬の両方が肝臓に負担をかけてしまうため、肝臓の機能が追いつかずオーバーフロー(パンク)してしまう。
最悪の場合は肝障害を引き起こし、死に至るケースもある。
この飲み合わせも稀ですが、死に至るケースのある危険なもの。注意が必要ですね。
また、風邪薬以外のほとんどの薬をアルコールで飲んだ場合は、薬の効きがアップするとのこと。
効きがアップするから良いということではありません。効きすぎると、今度は副作用が出やすくなってしまうのでNG。
◆やってはいけない薬の飲み合わせ⑤ 納豆
納豆 + 脳梗塞を予防する薬(ワルファリン) = NGこの食べ合わせも、死に至る場合がある大変危険なものです。
ワルファリンは、血液をサラサラにする薬。
このワルファリンを飲んでいる人が納豆を食べると、薬の効果が下がり、脳梗塞のリスクが高まってしまう。
また納豆以外にも、ブロッコリーやほうれん草といった、緑黄色野菜も同じ理由でNG。
ワルファリンを処方される場合は、必ず医師から上記の説明があるとのことです。
◆さいごに
薬の飲み合わせ・食べ合わせについて、個人的にはどこか安易に考えていた節があるんですが、中には死に至る場合もあるとのことで、ゾッとしました。
今後薬は、普通の水で必ず飲むようにします!