『有頂天』のジャケット写真
B'zの最新シングル『有頂天』は、通常版と初回限定版の2種リリースとなっていて、初回限定版の方には、2013年に行われたEX THEATER ROPPONGIのこけら落とし公演『B'z Special LIVE』の映像がついています。

このこけら落とし公演『B'z Special LIVE』では、全部で19曲が演奏されています。セットリストは以下のとおり。
01. 黒い青春
02. F・E・A・R
03. 野性のENERGY
04. STAY GREEN~未熟な旅はとまらない~
05. 今夜月の見える丘に
06. ONE ON ONE
07. 闇の雨
08. SKIN
09. イチブトゼンブ
10. ultra soul
11. Crazy Nights(LOUDNESSカバー)
12. ながい愛
13. パーフェクトライフ
14. OH! GIRL
15. Q&A
16. LIVE-GYM 2013 ENDLESS SUMMER 客出し曲
17. 衝動
-アンコール-
18. BANZAI
19. IT'S SHOWTIME!!
濃いB'zファンであれば、これがどれだけレア度の高い希少なセトリであるかはよくわかると思います。

特に希少なのは『野生のENERGY』、『闇の雨』、『SKIN』、『Crazy Nights』の4曲でしょうか。特に『闇の雨』と『Crazy Nights』の希少性は極めて高いです。

せっかくならこれら19曲すべてを映像化して欲しいところですが、そこは商業主義に忠実なビーイングさん(笑)、9曲のみ(『黒い青春』・『野生のENERGY』・『今夜月の見える丘に』・『ONE ON ONE』・『闇の雨』・『SKIN』・『イチブトゼンブ』・『ながい愛』・『BANZAI』)を映像化し、初回限定版に付けています。


9曲のセレクトに関しては、『Crazy Nights』が入ってないのが残念ですが、おおむね納得できるセレクトですね。

以下、これら9曲の簡単な感想です。

『有頂天』初回限定版のライブDVD
◆黒い青春
シェーン、バリー、大賀さん、増田さんの、ジャム風の掛け合いから入っていく『黒い青春』。ACTIONツアーのものよりも、断然こっちの方がカッコいい!

TAKの「スリー、ツー、ワン」から始まるのは非常に珍しいですね♪ 稲葉さんのシャウトとともに会場の熱気も一気に増してる感じ。

オープニングに『黒い青春』は意外ですが、案外合うもんですね。

「自分だけの新世界」のところの稲葉さんの、なんとまあ美しく、カッコいいこと!



◆野生のENERGY
普段飛ばしてる曲ですが(笑)、ライブだと雰囲気がここまで変わるんですね。

というか、重低音がずしんと来る感じで、かなりロック風にアレンジされてます。原曲よりも、こっちのバージョンを音源化していただきたい(笑)。

ローアングルから撮られている、マイクスタンドに両手を添え、歌い上げている稲葉さんの、なんとまあ美しく、カッコいいこと!

最後の「君が僕に教えてくれた」の画が、なんとも雅!

『野生のENERGY』の演奏は、たぶん「BIGMACHINE」のツアー以来のはずですから、10年振りだったわけですよね。貴重な演奏です♪



◆今夜月の見える丘
狙ってか、偶然か知りませんが、汗のせいで、『今夜月の見える丘に』のPVのような髪型になっている稲葉さん。あとは無精髭さえあれば、コンプリートなんですが(笑)。

「あやしい星の潜む丘に」のところの、ローアングルからの稲葉さんの、なんとまあ美しく、カッコいいこと!

この曲に関しては特別なアレンジはなく、これまでのツアーの演奏と同じ感じでしたね。さすがに歌い慣れてる感じがしました。



◆ONE ON ONE
ACTIONツアー以来の演奏。

特別ファン人気が高い曲ではありませんが、セトリに入ってるということは、稲葉さんか松本さん、どちらかの意向が強く反映された結果ということでしょうか。

エンサマのツアー自体、これまでライブでやってこなかった昔の曲をいろいろとやってみるというコンセプトが背景にあったみたいですから、そういう考えの延長線上に、『ONE ON ONE』もあったということでしょうか。

非常に稲葉さん、松本さん、そしてサポートメンバーの全体感が感じられる演奏でした♪

曲終りの稲葉さんの笑顔の、なんとまあ美しく、カッコいいこと!



◆闇の雨
やはり暗黒時代の曲。一気に会場の雰囲気を変えていきますね。

言葉一つ一つを大切に、噛みしめるように歌いあげる稲葉さん。素敵ですね♪

『闇の雨』は94年のツアー以来の演奏のはずですから、19年ぶりの演奏というわけですね。しかも映像化は今回が初ですから、その希少価値は極めて高いです。

・・・高いですが、やっぱり暗黒時代の曲は、暗黒時代の、あの長髪で、やたらと色気を醸し出していた稲葉さんだからこそ、より一層輝きを増す曲なのかな、と今回の映像を観て感じました。

思っていたほどの感慨はなかったですね。



◆SKIN
今回公開された9曲のライブパフォーマンスの中では、この『SKIN』がダントツで素晴らしいですね!

曲に内包された、艶めかしさが見事に体現されているような印象。ねっとりとした、艶やかな稲葉さんの歌声は、極上の色気を漂わせ、会場全体を包んでいるように感じました。

これで無精髭があったらコンプリート、パーフェクトなんですけどね(笑)。

『SKIN』も、ブラフツアー以来なので、14年ぶりの演奏! 貴重です♪



◆イチブトゼンブ
エンサマと同じく「どんどんいっちゃいましょう」という煽りとともに始まります。

『SKIN』が良すぎて、完全に私の中では印象が飛んじゃってる感じですね(苦笑)。

強いて言えば、松本さんがひときわ楽しそうに演奏している姿が、印象に残りました。松本さん、イチブ好きなんですね~♪

というか、バンド全体が楽しんで演奏してる雰囲気が、9曲の中では一番出てる気がしました。



◆ながい愛
『ながい愛』は2007年のショーケースで演奏されているので6年ぶりになります。 

『ながい愛』に関しては、ブラフツアーの演奏がすばらしすぎて、もうこれを超える演奏はないと個人的には思っています。

というか思っていましたが、いやはやカッコいい!(笑) 間奏の稲葉さんのハープが放つブルース感がたまりません。間奏部分のアレンジも素敵すぎます!

最後の「持ちたい」は涙ものです(笑)。

今更ながらですが、『Brotherhood』って名盤ですね~♪



◆BANZAI
ライブでの定番曲なので希少性は皆無ですが、なんかいつもの『BANZAI』よりも演奏がなめらかというか、スピード感がある気がしました。

淀みのない疾走感は、やっぱりライブ映えしますね♪

この『BANZAI』はもう、「繰り返しじゃない」のあとの、稲葉さんと松本さんのツーショットの画が最高ですね♪ 額に入れて飾りたいレベルの素晴らしさです(笑)。




以上、9曲の簡単な感想でした。

全体を通してみると、ちゃんと曲と曲の間が淀みなく繋がっているので、違和感がありません。超ミニライブを観てるような印象を受けました。

個人的には『SKIN』が秀逸すぎて、もうクラクラしましたね(笑)。これから『Brotherfood』を通しで聴こうと思います♪