
その中で、お風呂で行える「ヒートショックプロテイン入浴法」という、いわば新しい入浴によって減量できるというものがありました。
お風呂でダイエットといえば、パッと浮かぶのは、やはりなんといっても「半身浴」ですよね。「ヒートショックプロテイン」なんて初耳ですが、非常に理にかなったダイエット法で、しかもリバウンドもしないというから見逃す手はありません!
この「ヒートショックプロテイン入浴法」をレクチャーしてくれたのは、修文大学健康栄養学部教授の伊藤要子先生。がんやうつ病にも効果が期待できる「温熱療法」の第一人者とのこと。
以下、「ヒートショックプロテイン入浴法」のやり方を簡単にまとめてみました。お風呂に入るのが大好きという方は、簡単に試せる方法なので、ぜひチャレンジしてみて下さい!

「ヒートショックプロテイン」とは、大腸菌からショウジョウバエ、動物や野菜といった、ほぼすべての生き物が持っているタンパク質のこと。つまり「ヒートショックプロテイン」とは、ダイエット効果をもっているタンパク質で、体内でうまく「ヒートショックプロテイン」を増やすことができれば、減量につながるということです。
免疫力を高めたり、細胞を修復してくれたりするほか、代謝を活発にし、脂肪を燃やしてくれる働きを持っている。
気になる「ヒートショックプロテイン」の増やし方ですが、体にストレスを与えれば増加します。
例えば運動をすれば、「ヒートショックプロテイン」は増加します。運動という負荷を体にかけることによって増えているわけですね。
で、もっとも効率よく増やしてくれるのが「熱ストレス」、つまり「ヒートショックプロテイン入浴」になります。
普段の入浴のスタイルをちょっとだけ変えるだけで、「ヒートショックプロテイン」が増え、ダイエット効果が得られるんです!
◆「ヒートショックプロテイン入浴」のやり方
①入浴前に、十分な水分補給をする。「ヒートショックプロテイン」を作る上で、もっとも最適の体温は38℃以上とのこと。なので、ちょっと熱めのお湯に、ちょっと長く入るんですね。
②40℃のお湯なら20分、41℃なら15分、42℃なら10分浸かる。この際、お湯の温度が下がらないように、お風呂のフタで首まで覆うようにして入浴する。
③湯船からあがったら、体を冷やさないように、暖かい場所で体をふく。
④10分~20分かけて、自然に体温をもとに戻す。
ただし、熱くてのぼせてしまうという方は、時折休憩をはさみながら行ってもOKです。
熱ストレスで体に負荷をかけるわけですから、高齢者の方や虚弱体質、心臓に疾患のある方は、医師に相談の上、無理のない範囲で行って下さい。
◆行うのは1週間に2日でOK!
この「ヒートショックプロテイン入浴法」を行うのは、1週間に2日でOK。ほかの日は、さっと出てもいいし、ぬるめのお湯につかっても構わない。逆に、毎日熱いお湯に入っていると、その温度に体が慣れ、「ヒートショックプロテイン」が作られにくくなってしまうので注意して下さい。
ヒートショックプロテインが増加するのは、熱いお湯に入ってから2,3日後がピーク。つまり、日曜日に「ヒートショックプロテイン入浴法」をしたとしたら、次に水曜日に行えば、常に体の中にヒートショックプロテインが増加した状態をキープできる。
そのため、週に2日でOK。
このダイエット法がお手軽な点は、お風呂で行えるというポイントに加えて、行うのが週に2日でいいというポイントですね。
週5は自分の好きなスタイルで入浴できるし、最悪の場合入らなくてもOK(笑)。時間的な拘束がほとんどないので、非常に楽だと思います♪
◆さいごに
番組内では、「ヒートショックプロテイン入浴法」を3週間行って、4kg痩せた人が紹介されていました。非常に効果的なダイエット方法であることがうかがえます。
なにより普段の入浴法を、週に2日分だけ変更すればいいだけ。しかもその変更の内容も難しいものではないので、非常に楽なダイエット方法ですよね!
興味をもたれた方は、自分の健康状態に十分留意したうえで試してみて下さい♪