マスク
2015年1月26日(月)に、テレビ東京系列で放送された「主治医が見つかる診療所」のテーマは、「冬の感染症完全予防SP すぐできる免疫力アップ方」でした。医師が実践している、さまざまな感染症への予防対策が紹介されていました。


風邪やインフルエンザなどの感染症が猛威をふるうこの時期、やはりそれらに対する対策は非常に重要になってきます。

番組内で紹介された予防方法は、医学的根拠に基づいたものばかりなので、参考になりました。特に興味をひかれたのが、「唾液」に着目した予防法。

「唾液」と風邪・インフルエンザって結びつかない気がするんですが、実際はものすごく密接な関係にあったんです。感染症にかかりやすい今の時期だからこそ、「唾液」に着目して生活すれば、健康な毎日を送れます!


「唾液」を利用した感染症の予防法をレクチャーしてくれたのは、目白大学耳科学研究所クリニックの院長・坂田英明医師。

なんと坂田先生、毎日風邪をひいた患者さんと接しながら、26年間も風邪をひいていないという方。もう説得力がハンパじゃありません(笑)。


以下、坂田先生推奨の、「唾液」にフォーカスした風邪予防法を、簡単にまとめました。風邪をひきやすい体質の方は、ぜひ参考にしてみてください!

フランスパン
◆風邪をひく理由のひとつは「乾き」
口の中の粘膜が乾燥状態に長くさらされることが、風邪をひく原因のひとつ。

湿度が、ある一定以上あればウイルスが増えることはない。これは口の中の粘膜にも同じことが言える。逆に、口の中が乾いている状態は、ウイルスが増えやすい環境であるといえる。 
乾いている口というのは、湿度が低いということなので、ウイルスや菌にとっては、非常に増殖しやすい環境ということになります。

つまり口の中の乾燥を抑え、常にうるおいがある状態に保っていれば、風邪になる確率がぐっと低くなるわけです。

で、口の中の粘膜のうるおいを保ってくれる働きをしてくれるのが、「唾液」というわけです。



◆唾液がもっている作用・働き
唾液には、粘膜を保湿する作用、抗菌作用、免疫力を高める作用などがある。
「唾液」には、口の中の湿度を高めてくれる効果があるほか、免疫力を高めてくれる物質、殺菌作用をもつ物質も含まれているため、唾液の分泌量を増やすことが、風邪予防に直結しています。

何気なく出てくる唾液に、風邪を撃退してくれる働きがあったなんて意外ですね。


番組内では、唾液をしっかりと分泌する方法が2つ紹介されていました。この方法は、唾液が少ないドライマウスの人にも有効とのこと。

以下、その2つの方法を紹介します。



◆唾液アップ法① 咀嚼回数を増やす
物を噛む(=咀嚼)回数を増やすことで、唾液の分泌を増やすことができ、ドライマウスの防止にもつながる。

唾液を増やす上で有効な食品としては、フランスパンなどが挙げられる。 
現代人は、唾液が出にくいドライマウスの人が多く、その原因は食生活の変化で噛む回数が激減したため。食事をする際に、しっかりと噛むことを心がければ、唾液の量を増やすことができます。


特に乾燥したフランスパンは、自然と噛む回数が増えるので、オススメとのこと。歯が弱くて、かたい物が苦手という方は、シュガーレスガムでもOKです。

ほかに、自然と噛む回数が増える食品としては、人参スティックやザーサイ、タコの刺身、煮干しなどが挙げられます。

これらの食品を、普段の食生活の中に取り入れれば、唾液の分泌量がアップし、ひいては免疫力アップが期待できますので、ぜひ♪



◆唾液アップ法② 唾液腺マッサージ
アゴの内側全体を、円を描くように軽くマッサージする。これを毎食後、3分~5分程度行えば、唾液の分泌量の増加が期待できる。
唾液の約7割が分泌される「顎下腺」という場所。

この部分を刺激してあげることで、唾液の分泌を促すことができます。

「マッサージ」とありますが、厳密に円を描くように手を動かす必要はなく、大切なのは、とにかくアゴの内側全体を刺激してあげること。

また、食後がもっとも唾液が出やすい状態にあるので、このタイミングで行うのがベストとのこと。



◆さいごに
「唾液」というもっとも身近な分泌液が、風邪などの感染症予防に有効とは意外でした。

私自身、ドライマウスではないですが、唾液の量に気をつけて、風邪をひきやすい今の時期を乗り越えようと思います♪

日ごろから風邪をひきやすいなという方は、ぜひ上記の予防法を試してみてください!