『Las Vegas』のショートPVの公開に引き続いて、今月の19日には『Classmate』のPVも、B'zのオフィシャルユーチューブチャンネル上で公開されました。


別にいいっちゃいいんですが、B'zさん、タイアップも含め、今回いろいろと情報開示しすぎなんじゃないでしょうか(笑)。なんか飢える感覚がもっと欲しいんですよね~。

ファンとしてはもちろん嬉しいんですが、もうちょっとこう・・・焦らしてもらいたい感覚もあるんです(笑)。私、難しい上にめんどくさい人間なんです!(笑)



『Classmate』のPVもフルではなく、ショートバージョンでの公開になっています。

『Las Vegas』の「カラフルでポップな仕上がり」とは対照的で、『Classmate』はモノクロの世界で描かれており、シックで重厚感が香る仕上がり。


曲調としては静寂性をまとったバラードで、稲ソロのような雰囲気が感じられます。それこそ、『Love Latter』と『炎』を足して2で割ったような感じのバラードで、『志庵』に収録されていても違和感を覚えないレベル(笑)。



ちょっと気になったのが歌詞。

歌詞の世界観がちょっと特異です。

全歌詞は明らかになっておらず、まったくもって歌詞の世界観を読み解く材料がない状態ではあるものの、少なからず明確なストーリー性は看取できます。

回顧を重ねながら物語が展開されていくという確固としたストーリー性を孕んでいる模様で、近年の稲葉さんが描く歌詞としてはなかなか珍しい部類のものかと。

極力ストーリー性を排し、自らの考え・意見・主張を、できうるかぎりシンプルな言葉によって表現するというのが近年の歌詞世界の通例になっていたので、聴いた時に意外な気がしましたね。


もっと言えば、「クラスメイト」という記号を介しながら、回顧し、そして「大事なものをなくしながら」生きてきたという具合に、「今現在の自分」よりも「過去の自分」の方に価値を置いているように受け取れる点が気になります。

キオクの山脈が顕著ですが、稲葉さんは絶対に「今の自分」を肯定します。最高の瞬間は「昔」ではなく、「今・これから」にあるというのが稲葉さんの絶対にぶれない信念のはず。

『ユートピア』では、「老いゆく今の自分の姿」さえも肯定的に捉えているにもかかわらず、『Classmate』ではなぜか「今の自分」を卑下しているような印象を受けてしまいます。

ここには強烈な違和感を覚えました。

まだ歌詞世界の全体像が見えていませんのでなんとも言えないところではあるんですが、おそらく最終的な着地点としては、「現在」を肯定するような形でおさまるとは思います・・・。

おさまるよね? 稲葉さん?(笑)



ということで、稲葉さんの歌詞好きの私としては、『Classmate』は大変気になる作品になりました♪

『EPIC DAY』の発売が待ち遠しいです!