オリーブオイル
2015年2月24日(火)にテレビ朝日系列で放送された「林修の今でしょ!講座」の後半のテーマは、「油の食べ分けで体の悩みを改善!?体にいい油はどれだ?」でした。


食生活・食文化の広がりから、現在料理をする際、さまざまな油(オイル)を常識的に使用していますよね。

オリーブオイル、ゴマ油など名の知れたものから、えごま油といったちょっと耳新しいオイルまで、ほんとにたくさんの調理用油が出回っていますが、実はこれらを適切に使い分ける(食べ分ける)ことで、健康効果が期待できる!というのが、今回の「林修の今でしょ!講座」でレクチャーされた内容でした!


普段油に関して深く考えたことなんてなかったですが、「認知症」・「心筋梗塞」・「ダイエット」などそれぞれに最適の油があるとのことで、驚くとともに大変参考になりました♪

「油の適切な食べ分け方」を解説してくれたのは、慶応義塾大学・医学部教授の井上浩義先生。


番組内ではさまざまな種類の油の健康効果についてレクチャーされていましたが、本記事では「えごま油」の情報について簡単にまとめました。

医者
「えごま油」とは
「えごま油」は、シソ科の植物「えごま」の種子から作られている油。

シソの風味などはせず、無味無臭でサラサラとした軽い口あたりが特徴。
番組内では、今話題の油というふれこみで紹介されていましたが、恥ずかしながら個人的には耳新しいオイルですね。

当然購入したこともないですし、スーパーで見かけた記憶も・・・。ま、オイルコーナーなんて普段それほど注視しないので、見逃しているのかもしれません。

ただ林先生も「えごま油」のことをご存知なかった様子なので、やはりまだメジャーな油とは言えないランクなんでしょうね。しかしながら日本人と「えごま」との関わりは古く、縄文時代の遺跡から、「えごま」の種子が出土されたこともあり、古来から食べられていたことが推察されます。


耳慣れない油ではあるものの、この「えごま油」、すんごいんです!! 健康効果がものすごいんです!!!



「えごま油(α-リノレン酸)」の健康効果
「えごま油」を摂取すると、脳の弱った神経細胞の動きが活発化し、神経細胞の死滅を防止してくれる。

すなわち「えごま油」を摂取することは、「認知症」の予防,、「うつ病」の予防・改善につながっているということ。 
これは革命的です!

「えごま油」を摂取すれば、脳の神経細胞が活発化し、認知症になりにくくなるわけですね。ちなみに脳の神経細胞は一度死滅してしまうと、二度と再生されないので、できる限り早く「えごま油」を摂るようにしないとなりません。

また「認知症」以外にも、「うつ病」へも効果を発揮してくれます。しかも「うつ病」に関しては、予防効果だけでなく、改善・治癒の効果も期待できるとのこと!


原理的には、「えごま油」に非常に多く含まれている「α-リノレン酸」が大きく関係しています。

「α-リノレン酸」を摂取すると、体内で脳に大切な栄養素「EPA」と「DHA」に変化します。これらの栄養素はよく耳にしますよね。青魚などにたくさん含まれている栄養素になります。

この変化した「EPA」と{DHA」が、動きの弱った脳の神経細胞を刺激し、死滅を防いでくれるというわけです。「α-リノレン酸」そのものが効果を発揮するわけではありませんが、数珠つなぎのように、最終的には脳神経をいい感じに刺激してくれるわけですね。



「えごま油」の効きの驚くべき早さ
「えごま油」の脳への効果は、30分~1時間ほどで出る。
番組内では、70代の女性2人に対して、次のような検証実験を行っていました。

全身に弱い電流を流し、流れ具合を機械で測定することで、脳の機能状態を分析するというもの。測定は「えごま油」を摂取する前と後の2回。

で、油を摂る前は平均値以下だった脳の機能状態が、2人とも「えごま油」を摂った後には平均値まで回復していたんです!

しかも効果が出るまで30分~1時間以内という驚異的なスピード! 効果の即効性ハンパない!(笑) 林先生もこの効きの早さには驚愕の表情を浮かべていましたね~。


井上ドクターいわく、油というのはもともと吸収が良いので、ここまでの即効性があるとのこと。

ちなみに体が疲れている時は、「えごま油」の効果を実感できるとのこと! すげー!



青魚よりも「えごま油」の方が効率的・効果的
日常的に多くの「EPA」・「DAH」を摂ろうとする場合、青魚を食べるよりも、「えごま油」を摂った方が効率的であり効果的である。

「EPA」・「DAH」の1日の目標摂取量は約2g。

これを魚で摂ろうとした場合、サバなら半身ほど食べなければならないのに対して、「えごま油」ならわずか大さじ1杯でOK。 
長期間に渡って摂取しようとなると、明らかに「えごま油」の方が合理的ですし実現性があります。

また、ほかの油、例えばごま油、オリーブ油、コーン油などにも「α-リノレン酸」は含まれているものの、群を抜いて多いのが「えごま油」なんです! その差は圧倒的!

なので、「α-リノレン酸(EPA・DAH)」を効率よく大量に摂取しようと思えば、青魚を食べるよりも、ほかの油を摂るよりも、「えごま油」を摂るのがベストなんですね♪



「えごま油」の適切な料理への使い方
「えごま油」の最大の弱点は、熱。

熱してしまうと、「α-リノレン酸」が壊れやすくなってしまい、効果が期待できない。

逆に、脳の神経細胞同士のつながりを強めるタンパク質と一緒に摂れば、より効果を発揮してくれる。 
食べ方・摂取の仕方での注意点はただひとつ。「熱」です!

「えごま油」に熱を加えてしまうと、上記で述べてきた効果というのが台無しになってしまうので、十分注意してください。完成した料理に、さーっとかけるような使い方がベストとのこと。

番組内では、調理への使い方の例として、「卵かけご飯」と「お味噌汁」が紹介されていました。


◆卵かけご飯
卵かけご飯の仕上げに、「えごま油」をかけると良い。

これなら熱によって「α-リノレン酸」が壊れることがない上、ご飯・卵がタンパク質なので、相乗効果的な働きを期待できる。 

◆お味噌汁
できあがったお味噌汁に、「えごま油」を大さじ1杯かける。

お味噌汁の温度ぐらいでは、「えごま油」は劣化しないので、効果が期待できる。

加えて、味噌の原材料の大豆に含まれる「レシチン」は、脳機能の維持と改善に良いので、脳へのダブルの健康効果が期待できる。 
味が無味無臭なので、どんな料理にも抵抗なく使えるのも、非常に良いですね!


さいごに
以上、番組内で紹介された「えごま油の健康効果」についての簡単なまとめでした。

もう神的な油ですね! 近日中に必ずスーパーへ買いに行こうと思います♪ でも、この番組の影響で、在庫切れになってる気がプンプンなんですが(笑)。

認知症・うつ病に有効と、番組内では紹介されましたが、脳の神経細胞を刺激するということは物忘れを防いだり、暗記力もアップすると考えられますよね。

もう受験生はチョコレートを食べるのをやめて、即効性のある「えごま油」を摂った方がいいんじゃないでしょうか♪(笑)


「【林修の今でしょ講座】オリーブオイルは心臓病・心筋梗塞の予防効果あり:オレイン酸がすごい!」へ続きます。