医者
2015年3月7日(土)に日本テレビ系列で放送された「世界一受けたい授業」では、「医師7万人にアンケート お医者さんのベストチョイス」というのが取り上げられていました。


ネット上には、医師向けのコミュニティーサイト「Mad Peer(メドピア)」というのがあって、これはいうなれば、お医者さんだけが書き込みを行える巨大掲示板のようなもの。

書き込みには会員登録が必要で、現在7万人以上のお医者さんが登録し、活発な情報交換が「メドピア」を通じて行われているんだとか。


番組内では、この「メドピア」を通じて日本全国7万人のお医者さんへアンケート調査を行い、その結果をもとにして、さまざまな健康情報やライフハックなどをランキング形式で発表していました。

そのランキングの中で個人的に一番気になったのが「お医者さんが健康のために積極的に食べている物ランキング」。人一倍健康知識が豊富なお医者さんが、自身の体のために食べている物って、やっぱり興味がわきますよね!

以下、番組内で紹介された「お医者さんが健康のために積極的に食べている物ランキング」を簡単にまとめてみました。食生活が荒れている方は、ぜひ改善のヒントにしてみてください!


第5位 林檎
りんご
医者が選ぶ体・健康に良い食べ物ランキングの第5位は「林檎」でした!


林檎の特徴としては、食物繊維やビタミンC、そしてポリフェノールが豊富な点が挙げられます。

豊富な食物繊維は、お通じの改善に期待ができますので、朝にヨーグルトと一緒に食べるのがおすすめ!

腸内環境を整えることは、肌荒れや睡眠障害、冷え性、肩こり、むくみなどさまざまな症状の改善につながっているといわれていますので、便秘ぎみという方はぜひ林檎を!


またビタミンCは、言わずもがな強力な抗酸化作用を持っているビタミンです!

体の中にたくさんの活性酸素がある状態、すなわち酸化している状態は、肌荒れや老化につながっているのはもちろん、ガンの原因にもなっています。

体を酸化させないためには抗酸化作用のある食べ物を食べるのが一番! ビタミンCの多い林檎はもってこいというわけですね♪


最後、ポリフェノールは、老化や動脈硬化、ガンの予防効果が期待できることで広く知られています。ちなみに、林檎の皮の部分にポリフェノールは豊富にあるなので、林檎を食べる際はぜひ皮ごとで!



第4位 ブロッコリー
ブロッコリー
医者が選ぶ体・健康に良い食べ物ランキングの第4位は「ブロッコリー」でした!


近年、ブロッコリーがもつ健康パワーがものすごく注目されるようになって、頻繁にテレビなどのメディアでも取り上げられていますよね。

ブロッコリーが現在医学会で大注目されている理由は、人類の宿敵であるガンに対して、極めて有効な予防効果があると考えられているからです。


それは、ブロッコリーに含まれる栄養を見ていけば一目瞭然!

ブロッコリーには、ビタミンC・βカロテン・ルテインといった非常に強力な抗酸化作用を持っています。これら3つのうち、ひとつでも含んでいれば万々歳なのに、ブロッコリーはこれら3つをバランスよく含んでいるわけですから、まさに鬼に金棒。

体の酸化対策にはブロッコリーを食べていれば十分だといわんばかりの勢いです。もちろんこの強力な抗酸化作用はガンの予防に効果があると考えられます。


さらに注目すべきは、「イソチアネート」という成分。

驚くなかれ、このイソチアネートには、発がん性物質を解毒する効果が期待できるんです! 先の強い抗酸化パワーと合わせて、ブロッコリーはガン予防に極めて有効な食材と言えますね。

加えて、ブロッコリーには血管を丈夫にしてくれる「ケルセチン」も多分に含まれているので、まさに長寿を目指す上での必需品的食材といった感じでしょうか♪


ちなみにブロッコリーは上述のとおり極めて優秀な野菜なんですが、現在医学関係者から熱視線を集めているのが、「ブロッコリースプラウト」という野菜。

「ブロッコリースプラウト」とはブロッコリーの新芽のことなんですが、これがすごいんです! ポイントは、ブロッコリースプラウトにたっぷりと含まれている「スルフォラファン」という栄養素。

スルフォラファンは、持続効果が非常に長く続く抗酸化作用を持つ栄養素で、その持続力はビタミンCの20倍にもなります! 効率よく強力な抗酸化作用を得たいなら、スルフォラファンがイチオシ♪

またスルフォラファンには胃の中のピロリ菌を減らしてくれる働きも期待できるので、胃がんの予防にもつながっています。


ブロッコリースプラウトは一般のスーパーで普通に販売されていますので、ぜひ一度買ってみてください。私も食べましたが、味にクセがなくてとても食べやすかったです♪ サラダにぴったりでした!

【関連記事】
栄養素・スルフォラファンが豊富なブロッコリースプラウトをサラダで食べてみた!



第3位 納豆
納豆
医者が選ぶ体・健康に良い食べ物ランキングの第3位は「納豆」でした!


日本の伝統的な発酵食品が堂々のランキング3位にランクインしてきましたね。さまざまな健康番組で納豆が体に良いというのは頻繁に取り上げられていますから、特別な驚きはありませんが、じゃあ具体的に納豆はどんな健康パワーを持っているのでしょうか。


納豆の健康パワーを語るうえで欠かせないのは、「ナットウキナーゼ」という酵素。

まさに納豆ならではの酵素である「ナットウキナーゼ」には、超強力な血栓溶解作用(血栓を溶かすパワー)があるとされ、その強さはあらゆる酵素の中でナンバーワンなんです。

血管の詰まりによって引き起こされる病気としては心筋梗塞や脳梗塞などが挙げられ、日本人の多くが、こういった血管系の病気によって亡くなっています。

その予防対策の食品として、「ナットウキナーゼ」を豊富に含む納豆は極めて有効!


また納豆は、年を重ねると誰にでもやってくる「関節の老化」にも良いとされています。

そもそも関節の老化は、体内から「コンドロイチン」という成分が減少していくことによって発生します。コンドロイチンは、簡単にいえば軟骨を構成する主成分の一つなので、これが減ってしまうと、関節の動きが悪くなり、どんどんと関節が老化していってしまいます。

何を隠そう納豆は、このコンドロイチンが非常に豊富! 加齢によって失われていくコンドロイチンを、納豆を食べることで補えば、関節の老化に対抗できます。

関節が痛めば、やはり歩くのが億劫になってしまいますからね。そうなると足腰の筋肉量の低下につながり、どんどん健康を害されてしまいます。こういった悪循環を断ち切るためにも、納豆は極めて重要な食べ物と言えそうですね!


加えて、現代病のひとつにも挙げられる「うつ病」にも、納豆は効果を発揮してくれます。

注目すべきは、納豆に多く含まれている「トリプトファン」という成分。

この成分は、精神を安定させてくれる働きがあり、うつ病予防に効果があるとされる「セロトニン」という物質の材料になっているんです。つまり「トリプトファン」がたくさんあれば、それだけ多くの「セロトニン」が体内で作れるので、うつ病予防の効果も高まると考えられます。

以上のことから、「トリプトファン」を多く含有している納豆は、うつ病に有効な食べ物だと言えます!


血管のトラブル回避に、関節の老化防止、はたまたうつ病予防にと、幅広い健康効果が期待できる納豆。これは食べない手はないですよね♪



第2位 ヨーグルト
ヨーグルト
医者が選ぶ体・健康に良い食べ物ランキングの第2位は「ヨーグルト」でした!


ヨーグルトも健康食品の筆頭としてあげられることが多いですから、堂々の第2位といった感じでしょうか。で、もちろんヨーグルトに期待される健康効果というのは、計り知れないほど素晴らしいものです♪


ヨーグルトと関連付けられて語られるのは、やはり「腸内環境」。

近年では「腸内フローラ」という言葉も広く認知されていますよね。腸内フローラとは、簡単にいえば腸内のお花畑という意味で、腸内に存在している細菌のバランスを、咲き乱れるお花に例えているんです。

そもそもなぜ腸内環境を整え、優れた美しい腸内フローラを目指すべきかというと、近年の研究で腸内環境の良し悪しが、糖尿病、心臓疾患、肥満、ガンなどといったいろんな病気・症状の発症に深く関わっていることが判明したためです。むろん、腸内環境が良好な方が、これらの病気にはかかりにくいことになります。

で、もっとも理想的な腸内のお花畑(最高の腸内環境)は、「善玉菌2:悪玉菌1:その他の細菌7」という比率だと言われており、この環境づくりに必要不可欠な食品がヨーグルトというわけ!


美しい腸内フローラを作るために大切なヨーグルトですが、食べる際にはいくつか注意点があります。

まずは食べるタイミング。避けるべきは空腹時です。お腹が空いているときに食べると胃酸がたくさん分泌されます。

ヨーグルトに含まれる善玉菌がこの胃酸によってやられてしまい、腸まで届かないので、空腹時の摂取はおすすめできません。理想は食事中か、食後です。このタイミングなら非常に効率的に、生きた善玉菌を腸まで届けることが可能♪


また食べ合わせも重要になります!

ヨーグルトは、食物繊維と合わせて食べると、より一層その健康パワーを高めることができるんです。

というもの、ヨーグルトに含まれている乳酸菌・ビフィズス菌といった菌は、これら単体で腸内に存在していてもなかなか活発に動いてくれません。

ここに食物繊維を加えてあげると、乳酸菌・ビフィズス菌は見違えるように活発に動いてくれるようになり、腸内環境の改善につながっていきます。

なので、ヨーグルトはできるだけ食物繊維との合わせ技で食べるのがおすすめ!


腸内環境が整えば、便秘の解消も期待でき、ダイエット効果にもつながっていますし、医学的にはストレスの解消、紫外線から受ける肌へのダメージを軽減させる効果も期待できると考えられています。


食後にはヨーグルトを! これをキーワードにしていきましょう♪



第1位 トマト
トマト
医者が選ぶ体・健康に良い食べ物ランキングの栄えある第1位は「トマト」でした!


まさに健康野菜の王様が貫録のランクインという感じですね。これは誰しも納得なのではないでしょうか。


トマトは栄養の塊なんですが、その中でもとりわけ重要なのが「リコピン」という成分。情報番組では耳にタコができるほど取り上げられているので、その存在を知っている方も多いでしょう。


具体的にリコピンの何が良いかと言いますと、超強力な抗酸化パワーです。リコピンを継続的に摂り続けると、体の酸化がどんどん緩和されていくという研究データも存在しており、まさに活性酸素対策にはこれ以上ないくらいベストな食べ物・野菜と言えます。

「林檎」のところでも書きましたが、体の酸化・サビつきは、さまざまな病気の要因になっています。それを効率よく予防・改善できるリコピンを含むトマトは、まさに健康野菜の王様♪

またリコピンには、余分なコレステロールを体外へ排出し、善玉コレステロールを増やす働きも期待できますので、動脈硬化や生活習慣病の予防対策にもうってつけの食べ物といえます。悪玉コレステロールは、30代から男女ともに急激に増える傾向があるので、コレステロール対策にトマトは非常に有効だと考えられます!

トマトは、健康意識の高い方や中高年の方にとって、救世主的な野菜なんですね~。


ちなみにトマトのリコピンを効果的に摂取するためにはトマトケチャップやトマトジュースがおすすめ。例えばケチャップなら、1日分のリコピンをわずか大さじ4杯で摂ることができます。


さらにトマトが体に良いのはリコピンだけではありません。

近年の研究で明らかになったことですが、トマトには「13オキトODA」という、抗肥満作用がある成分が含まれているんです。すなわち、中性脂肪が体内で溜まるのを防止する効果が期待できるというわけ。

メタボ対策にはトマトの「13オキトODA」が良いんですね♪


トマトの健康パワーはこれだけで終わりません(笑)。

トマトに含まれているクエン酸には、骨を丈夫にしてくれるカルシウムの吸収を促進してくれる働きがあります。

あまり知られていませんが、乳製品に含まれるカルシウムは体に吸収されにくい栄養。でもトマトのクエン酸と一緒に摂取すると、カルシウムの吸収率はぐんとアップしてくれます! これはお得ですよね♪

さらにトマトには体外に余分な塩分を排出してくれるカリウムも豊富なので、高血圧の方にもおすすめの野菜といえます。


まさに体・健康に良い食べ物ランキングの1位の名に恥じない、すばらしい健康パワーのオンパレード!

で、実はこれらトマトの栄養価を最大限引き出す食べ合わせが存在するんです。

それは、アボカドとあわせて食べるというもの。トマトとアボカドを一緒に摂ることによって、トマトに期待される健康効果がさらにアップすると考えられています。

アボカドの中に入っている脂質は、リコピンの吸収を通常よりも高めてくれるんです。ぜひトマトとアボカドを合わせたサラダなんかを積極的に摂るように心がけてください!



番外編
健康に良い食べ物・食品の研究は日夜進められており、どんどん新しい新事実が発見されています。

なので上記の5つの食べ物以外にも、健康という視点から見ると、見逃せないものがどんどん発掘されているのが現状です。

以下、個人的な独断と偏見でチョイスした体・健康に良い食べ物をまとめましたので、ぜひこちらの方も食生活の改善に役立ててみてください!


●チョコレート
日本人の死亡原因の上位を占めるのが、心筋梗塞や脳梗塞などの血管系の病気です。

なってしまうと、命に直接的に影響を及ぼす怖い血管系の病。できれば避けてとおりたいですよね~。

で、そんな血管系の病気の予防にもってこいだと、現在注目を集めているのがチョコレートなんです。

近年の研究により、チョコレートに含まれている「カカオポリフェノール」には、血液中の善玉コレステロールの数値を改善してくれる作用があることがわかりました。

言わずもがな、コレステロールは血管を不健康にする主要因。コレステロールが高めの方は、ぜひカカオポリフェノールがたっぷり含まれた高カカオチョコレートを食べるようにしてみてください!

【関連記事】
チョコレートを食べて善玉コレステロール値をアップ:カカオポリフェノールが良い!



●鮭
体を老化させ、またがんの要因になっていると言われているのが体の酸化。

その体の酸化を防ぐためには抗酸化作用をもった食材を食べることが重要なんですが、その観点から、今現在医学の世界で注目を集めているのが鮭。

日本の食卓に欠かせない鮭は、現在大注目されている抗酸化食材のひとつなんです!

鮭に豊富に含まれている成分「アスタキサンチン」の抗酸化パワーはすさまじく、同じく抗酸化作用があるとして有名なビタミンCの、なんと6000倍にもなるとのこと!

毎日鮭を一尾食べるのが辛いですが、鮭フレークならば継続的に食べることができます。

お手軽かつ継続的に摂取し続けられる強力な抗酸化食材という点で、鮭フレークはかなりおすすめです♪

【関連記事】
シミ・シワには鮭!アスタキサンチンは最高の抗酸化成分。食べ合わせまとめ。



●キビ酢
古来から、お酢が体に良いというのはなんとなく世間一般で言われていて信じられていますよね。

で、もちろんお酢は健康に良いんですが、いろんな種類のお酢がある中で、とくにおすすめなのが「キビ酢」。

キビ酢はサトウキビの酢からできているもので、沖縄の奄美で作られています。酢酸発酵で製造されている酢で、400年もの歴史があるお酢になります。

このキビ酢に期待できる健康パワーは超一流♪ ポイントは、キビ酢にたっぷり含まれているカリウム・鉄分・ポリフェノールの3つ。

カリウムには、体内にある不必要な塩分を体外へ排出し、血圧を下げる効果が期待できます。高血圧の人にはもってこい♪

次いで鉄分は貧血を予防し、体の健全な成長を促してくれる、なくてはならない栄養素のひとつ。

そしてポリフェノールには、いろんな病気の引き金になっている活性酸素を撃退してくれる、超強力な抗酸化作用があります。

こんな優秀な健康パワーが期待できるカリウム・鉄分・ポリフェノールの3つをたっぷり含んでいるのがキビ酢なんです! オールインワンとはまさにこのこと(笑)。

いつも食べているおかずに、キビ酢をちょい足しするだけでOKなので、日々の食生活に組み入れやすいのも、キビ酢のメリットと言えますね~。

【関連記事】
キビ酢は長寿に良い!抗酸化作用抜群で動脈硬化予防にももってこいのお酢。



●水素水
先ほどの鮭と同じく、強力な抗酸化作用を持つ飲料として注目されているのが水素水です。水素の、活性酸素と結びつくことで水になるという性質を活かし、体内の活性酸素を根こそぎ除去することが期待できます。

しかも水素は宇宙一小さな物質なので、体の隅々にまで行き渡らせることが可能。そのため、体中の活性酸素を取り除ける可能性があるんです!

抗酸化食材は、やはり食材なので食べる量には限界があります。

対して水素水は水分なので、普段飲んでいる飲料を水素水にチェンジするだけで、効率的に抗酸化作用を得ることができます。この手軽さもおすすめの理由♪

【関連記事】
水素水の抗酸化パワー!酸化・身体のサビつきを予防改善する。



●海苔
近年の研究によって、海苔に多く含まれている「葉酸」という成分には、大腸がんの予防効果が期待できることがわかりました。そもそも大腸がんは、腸内の遺伝子が傷つくことによって発生するんですが、葉酸にはその遺伝子の傷つきを修復させる作用があるとのこと。

加えて葉酸には、大腸がんだけでなく、すい臓がん&食道がんの予防効果も期待できるんだとか。

この優れた成分「葉酸」を多分に含む海苔は、がん対策には最高の食材というわけです♪

【関連記事】
海苔(のり)の葉酸で大腸がん・食道がんを予防!



●梅干し
日本人になじみのある食べ物「梅干し」も、優れた健康効果を秘めていると考えられています。

梅干しに期待される健康パワーはすさまじく、インフルエンザのウイルスやピロリ菌の活動を抑制する働きが近年の研究で確認されているうえに、骨粗しょう症予防も期待できるんです。

梅干しを日常的に摂取すると、骨を作る細胞が増加することに加えて、骨を作る栄養素・カルシウムの沈着を助けてくれるといった効果が期待できます。「骨を丈夫に」と聞くと、パッと思い浮かぶのは牛乳ですが、梅干しも併せて摂ることで、効率的に頑丈な骨作りにつながっているんです。

そのほか、梅干しはダイエットを助けてくれる非常に心強い味方でもあります。梅干しに多く含まれているバニリンという成分には、体内に蓄えられている脂肪細胞に刺激を与え、脂肪が燃えやすい、すなわち痩せやすい体質にしてくれる効果が期待できます。

「焼き梅干し」にすると、含まれるバニリンの量は激増します。焼き梅干しの作り方・レシピは、下記の記事にまとめていますので、ぜひご一読ください。

【関連記事】
楽痩せダイエット!焼き梅干しとあずきスープの作り方。バニリンとポリフェノールで痩せる。



●コーヒー
近年の研究でにわかに注目を集めている飲み物がコーヒーです。

昔から、コーヒーっておいしいけど飲み過ぎはあんまり健康によくないというイメージがありましたが、最近の研究では、それがどうやら違うということが解き明かされつつあります。

というのも、国立がん研究センターの発表によると、がんに対して極めて高い予防効果が期待できるのがコーヒーとのこと!

コーヒーに多分に含まれているクロロゲン酸という成分には、強い抗酸化作用があり、これによって活性酸素の発生を防止し、がんの発症を抑える効果があるとされています。

さらにすばらしいのが、コーヒーにはがん予防のほかにも、肌のシミ予防、肝硬変予防、糖尿病予防、血管の炎症を抑える効果なども期待できるんだとか。

飲んでおいしいコーヒーに、こんなにも魅力的な健康効果が期待できるとは、嬉しい限りですよね!

【関連記事】
がん予防にはコーヒー!1日3~4杯がおすすめ。肌のシミ予防・肝硬変&糖尿病予防にも♪



●クレソン
一般的に料理の主役に躍り出る機会の極めて少ない野菜のクレソン。

しかし健康という観点から見ると、非常に魅力的な食材なんです。

そもそもクレソンはさまざまな栄養価が高い優秀な野菜なんですが、そのなかでもとくに注目すべきは、クレソンに大量に含まれている「イソチオシアネート」。

ブロッコリーのところでも書きましたが、「イソチオシアネート」は超強力な抗酸化作用を持つ栄養素で、がんを予防する効果があると考えられています。これは絵空事ではなく、がん研究の世界的権威である国際がん研究機関(IARC)も認めている事実。

で、注目すべきはクレソンに含有されているイソチオシアネートの量。ブロッコリーの比じゃありません。

なんとクレソンのイソチオシアネートの含有量は、ブロッコリーの2倍以上なんだとか! ブロッコリーが子供で、クレソンが大人みたいな感じになっちゃってますね(笑)。

がんに強い体を作っていきたいと息巻いている方は、クレソンは要チェックです!

【関連記事】
がん予防にはクレソン!イソチオシアネートで抗酸化力アップ。レシピもいろいろ。



●マカダミアナッツオイル
マカダミアナッツオイルは、その名のとおりマカダミアナッツから作られている油。

この油は、糖尿病や脳卒中といった病気の予防に最適だと言われています。

これはマカダミアナッツオイルに含有されている「パルミトレイン酸」がポイント!

パルミトレイン酸はほかの油には含まれておらず、マカダミアナッツオイルのみに含まれている不飽和脂肪酸で、糖尿病を予防する効果が期待できます。

加えて脳卒中の予防効果も期待できます。そもそも脳の血管は、限られたごく一部の栄養しか通さないようになっているんですが、パルミトレイン酸は入り込むことができ、脳の血管を丈夫にしてくれるとのこと。

味わいにもほかの油にはない特徴があって、なんと糖質がゼロなのにもかかわらず、甘みを感じられるんです。なので、バターの代わりにトーストにつけていただくと、容易にパルミトレイン酸が摂取できます♪

【関連記事】
おすすめのスーパーオイル!米油・えごま油・マカダミアナッツオイルで美肌&老化予防&脳卒中予防&糖尿病予防♪



●大麦
穀物類のなかでおすすめなのが大麦です。

大麦は、脳疾患や心疾患などの原因となる動脈硬化の予防に期待ができる食材。

ポイントになるのが、大麦にたっぷり含まれる「大麦βグルカン」という水溶性食物繊維です。

大麦βグルカンを摂取すると、腸内でゲル状に変化し、腸内にある胆汁酸という化合物を体外へ排出してくれます。すると、肝臓は不足した胆汁酸を作り出そうと、血液中のコレステロールを使って、新しい胆汁酸の生成をスタートさせます。

その結果、血液中の悪玉コレステロールは減少し、動脈硬化の予防につながるというわけ。

さらに大麦には食後の血糖値の上昇を抑えてくれる働きも期待できるので、先の悪玉コレステロールの減少とのダブル効果で、動脈硬化に対して強力な予防線を張ることができます!

【関連記事】
大麦で悪玉コレステロールを減らす!動脈硬化を予防。いろんなレシピに大麦を使おう。



●アーモンド
現在、健康食材としてにわかに注目を集めつつあるナッツ類。

ナッツ類の代表格といえば、やっぱりアーモンドですよね~。

おつまみなんかにもよく食べるアーモンドには、抜群の整腸作用があり、便秘解消の効果が望めます!

便秘の解消の必要条件といえば食物繊維。アーモンドにはたっぷりの食物繊維が含まれているんです。その含有量は尋常ではなく、なんと食物繊維を多分に含むとされるレタスやごぼうといった野菜よりも多いんです。

食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があって、両方をバランスよく摂取することで便秘の改善が期待できるんですが、なんとアーモンドは水溶性・不溶性の両方を併せ持っているんです。

まさに便通を良くするために存在している食べ物といって過言ではありません(笑)。

さらにナッツには肝臓の働きを助けてくれる「ナイアシン」も含んでいるので、いつもお酒をついつい飲みすぎちゃうという方にもおすすめです♪

【関連記事】
ナッツの健康効果&正しい食べ方!アーモンド・マカダミアナッツ・クルミ。



さいごに
以上、番組内で紹介された「お医者さんが健康のために積極的に食べている物ランキング」の簡単なまとめでした。

非常に順当というか、納得のいく食品が多くランクインしていて、納得感をばっちりと感じることができました。

とりあえず、これからは1日1本トマトジュースを飲むように心がけたいと思います!