パジャマを着た女の子
2015年4月22日(水)に、フジテレビで放送された「ホンマでっか!?TV」では、「知っておけば未然に防げる! 近年急増!! 現代病ベスト3」という企画が放送されていました。

近年になって見つかった病気、急増している病気をランキング形式で紹介していて、その危険性と予防法があわせて紹介されていました。


紹介された中のひとつが、「睡眠関連摂食障害」という病気でした。

まったく初耳の病気だったんですが、これはダイエットのしすぎが発病する要因のひとつのため、厳しいダイエットが流行している昨今、「睡眠関連摂食障害」の患者さんの数は非常に増えているとのこと。

よくニュースなんかで、やせすぎのモデルさんが話題になってますよね。もうあそこまで痩せてしまっては、逆に女性としての魅力を感じないと思うんですが、たぶん「美しくなる」ための手段であるダイエットが、いつのまにか目的にすり替わってしまうんでしょうね。

とにかく現代の女性は、水トちゃんを見習わなければ(笑)。


以下、番組内で紹介された「睡眠関連摂食障害」の情報を簡単にまとめました。とても恐ろしい病気なので、現在無理なダイエットに励んでらっしゃる方は、ぜひご一読を。

ちなみに、「睡眠関連摂食障害」に関する情報をレクチャーしてくれたのは、総合医療のエキスパート・亀井眞樹先生です。

カルテを書くドクター
「睡眠関連摂食障害」とは 
睡眠中に無意識に起きて、過剰に食べたり、飲んだりする病気。
にわかには信じられませんが、「睡眠関連摂食障害」の患者さんは、寝ている間にむくっと起き上がって、飲んだり食べたりするとのこと。

しかもたちが悪いのは、この一連の行動を、本人は一切覚えていないということ。つまり本当に無自覚のうちに物を食べ、食べ終わったら寝て、翌朝、なんともなしに普通に起床するというわけ。

無意識のうちに行動するというだけで十分恐ろしいですが、この「睡眠関連接触障害」は、さらなる危険性をはらんでいます。



「睡眠関連摂食障害」の危険性
・普段は食べられない、アレルギーのあるものを食べてしまう。

・ペットフードなど、食用ではないものを食べてしまう。

・台所洗剤やタバコといった、毒性のあるものを食べてしまう。
無意識で物を食べるわけですから、当然そこにさまざまな危険性が潜んでいます。

アレルギーのものを食べてしまえば、アナフィラキシーショックで死んでしまう可能性がありますし、台所洗剤も量によっては命にかかわる可能性があります。


これら以外にも、無意識のうちに食べ物を購入するために外出したり、無意識のまま料理・調理をするという症例もあり、交通事故や火事になる危険性も容易に看取できますよね。


また、無意識での摂食が原因で肥満になり、糖尿病や高血圧を患うケースが極めて多いとのこと。


総じて、「睡眠関連摂食障害」は、人命にかかわる大変怖い病気といえます。



「睡眠関連摂食障害」になる原因
・無理なダイエット

・生活リズムの乱れ

・寝不足
上記3つが原因として挙げられます。

食事制限によるダイエットは、「満たされない食欲」を生み出します。

生活リズムが乱れ、寝不足になると、終始「睡眠の問題」を抱えたまま生活を送ることになります。

この「満たされない食欲」と「睡眠の問題」が重なることで、「睡眠関連摂食障害」は発症するとのこと。


今現在、ダイエットはもちろん女性を中心に流行していますし、日本人の睡眠時間の少なさはよく指摘されるところですよね。

つまり、現代人は「睡眠関連摂食障害」にかかりやすい環境で過ごしているということ。十分注意しなければなりません。



予防法
まず一番の予防法は、無理なダイエットをしないことです。

ダイエットするなら急激にするのではなくて、少しずつ、自分の体調と相談しながら行っていくのがベストです。


また睡眠の改善、すなわち質の良い睡眠をとることも非常に重要。番組内では「質の良い睡眠法」がレクチャーされていました。
<質の良い睡眠法>
・前頭部を冷やす。

・寝る15分前に、「自分が感謝していること」を書きだす。
まず前頭葉には血管が多く、血流が豊富なのでここを冷やしてあげると、体温が下がります。体温が下がれば、代謝も下がり、眠りに入りやすい状況を人工的に作り出すことができるとのこと。


次に、「自分が感謝していること」を書きだすという行為は、心を落ち着かせる効果が期待できます。

人間はネガティブな気持ちがあるほど眠れなくなるので、これを「感謝の気持ち(ポジティブ)」を書きだすことによって、ネガティブな感情を和らげてあげるわけです。


上記2点を遵守すれば、劇的に睡眠の質を高められるとのこと。不眠気味の方はぜひ試してみてください!



さいごに
番組内で紹介された「睡眠関連摂食障害」の情報の簡単なまとめでした。

自身の生活習慣を見直して、心当たりがある方は、ぜひ無理なダイエットを中止し、睡眠の質を高める予防法を行ってみてください。