オイル

2015年10月20日(火)にテレビ朝日系列で放送された「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」は、「名医が認めた医食同源スペシャル」でした。

番組内では、動脈硬化に対して高い予防効果が期待できる食材として、「米油」が取り上げられていました。


米油って聞いたことはありますが、実際に調理に使用されている方はそれほど多くないですよね。

米油というのは、米ぬかから採れる油のことで、「ガンマオリザノール」という成分が豊富に含まれているのが特徴です。この「ガンマオリザノール」に、動脈硬化を予防する効果が期待できるとのこと!



そもそも「動脈硬化」というのは、心筋梗塞や脳梗塞などの心臓血管系の病の引き金になる、極めて恐ろしい存在です。

日本人の死亡原因の第1位は言わずもがなガンですが、心疾患や脳血管疾患といった血管の病気で亡くなる日本人も非常に多いんです。実に日本人の4人に1人が、血管系の病で死亡しているのが現状。

そして心筋梗塞、脳梗塞などの血管の病気を引き起こす原因にあたるのが「動脈硬化」です。

動脈硬化というのは、端的にいえば血管内のコレステロールによって引き起こされるもので、動脈が柔軟性を失うことで血管内の血流の流れが悪くなる症状を指しています。

この動脈硬化を予防することができれば、血管系の病になるリスクを大幅に減らすことができます。


そんな中、番組内で動脈硬化に対して高い予防効果が期待できるとして紹介されたのが、米ぬかから採れる米油です!

番組内では、米油に含有される「ガンマオリザノール」という成分がどういったメカニズムで動脈硬化の予防に有効なのかという点が、丁寧にレクチャーされていました。


以下、番組内で紹介された「米油・ガンマオリザノールの健康パワー」を簡単にまとめました。

血管の健康に自信がない方は、ぜひ参考にして食生活の改善に役立ててみてください!

カルテを書くドクター
米油(こめ油)の健康パワー
動脈効果予防には、アマニ油やえごま油などが良いとされてきましたが、近年になって、「米油」も動脈硬化を防ぐ効果があると、医学界で認められたんです。

アメリカで行われたある臨床実験では、こめ油によって悪玉コレステロールの値が大幅に下がることが確認されたんだとか。


そもそもこめ油は、精米時に出た米ぬかが原料になっています。

米ぬかには、糖質の消化吸収を高めるビタミンB1や、腸の働きを良くする食物繊維など、豊富な栄養素が数多く含まれているんですが、その中で特に注目すべきなのが「ガンマオリザノール」という成分。

この「ガンマオリザノール」こそ、悪玉コレステロールが吸収されるのを防ぐ作用がある成分で、動脈硬化対策として米油が注目された由縁にもなっているんです。

「ガンマオリザノール」とは、ポリフェノールの一種で、極めて優れた抗酸化力を持っています。その高い健康効果から、医薬品やサプリメントにも使われているとのこと。


当然米ぬかが原材料のこめ油にも、この「ガンマオリザノール」は超豊富!

だから、「米油=動脈硬化の予防対策に有効」となるわけです。



摂取方法・レシピ
まだまだポピュラーではない米油。

健康に良いのはわかりましたが、どのように料理に取り入ればいいかがわかりませんよね。


実はこめ油の良い点は、味にクセがないところ。

そのような特徴のため、どんな調理に使用しても邪魔にならないんです。それどころか、食材の味を引き立ててくれる効果が期待できるとのこと。

つまり普段調理で使用しているサラダ油などを、こめ油にチェンジすれば、簡単に日常の中でこめ油が摂取できるというわけ♪


番組内で紹介されたレシピ・使用法の中で一番お手軽だなと感じたのが、炊飯器でご飯を炊く際に小さじ3分の1くらいを入れ、炊き上げるという方法。

もともと米ぬかから作られているので、ご飯との相性は抜群で、しっとりとした旨味が楽しめるご飯に仕上がってくれるんだとか!



その他の健康パワーと適切な摂取量
こめ油には、「ガンマオリザノール」のほかにも、ビタミンEが豊富に含まれています。

ビタミンEにはさまざまな種類が存在するんですが、こめ油に含まれているビタミンEには、身体の酸化を防ぐといういわゆる抗酸化作用が強さが特徴。

強い抗酸化力をもつビタミンEは、別名「スーパービタミンE」と呼ばれており、こめ油にはこれが豊富に含有されているんです。



ちなみに、こめ油の効果的な摂り方としては、野菜と一緒に食べるという摂り方。

野菜には抗酸化作用のあるビタミンCが豊富です。ビタミンCとビタミンEを一緒に摂取すると、吸収率が上がるということがわかっているため、米油と野菜の相性は抜群なんです!



上述のように、米油の健康パワーはよく分かりましたが、気になるのは1日の摂取量。

今現在、医学的にどれくらいの量が適切かというのは判明していないとのことで、今使用している食用油の一部をこめ油に替えるというのがベストとのこと。

これなら油の摂取量・カロリーが過剰に増えることはないので安心です。



さいごに
以上、番組内で紹介された「米油・ガンマオリザノールの健康パワー」を簡単にまとめました。

調理に使用するイメージがなかった米油ですが、普段の調理に使う油を米油にチェンジするだけでOKというのは非常に手軽で、すぐにでも取り入れられそうですよね♪

動脈硬化予防には「米油」。血管年齢に自信のない方は。ぜひ意識して使うようにしてみてください!