山形県といえば食材の宝庫として有名。おいしいお米を筆頭に、米沢牛やさくらんぼなど、訪れれば必ずおいしいグルメに出会える県、それが山形県ですよね～。
そんな山海の幸あふれるグルメ王国・山形県ですが、今回「秘密のケンミンSHOW」がスポットライトを当てていたのが「玉こん」。
「玉こん」とは「玉こんにゃく」の略称で、山形県民は日常的にこの「玉こんにゃく」を食べているとのこと。それは県別のこんにゃくの年間購入額というデータにもしっかりとあらわれており、山形市は全国でダントツのナンバーワンなんです。
でもぶっちゃけ、米沢牛やらさくらんぼと比較すると、地味な感じは否めないな～と感じていたんですが、いやいや、山形県の玉こん、めっちゃおいしそうでした♪
山形県では玉こんにゃくを醤油で煮たものをいただくのが一般的とのことで、ご飯のおかずとしても、あるいはお酒のお供としても大活躍してくれるオールラウンダーなんだとか！
玉こんにゃくのポテンシャルの高さを認識できる、充実した内容でしたね～。
以下、番組内で紹介された「玉こんにゃくに関する情報」を簡単にまとめました。
山形県へ旅行に行かれる方はぜひ参考にして、郷土の味・玉こんを味わってみてください♪
山形県の玉こんにゃく
山形県では、玉こんにゃくはとても日常的に食べられているソウルフード的な存在。お店では大抵ワンコインで販売されていてお手軽に購入できるので、ちょっとしたおやつ代わりとしても親しまれています。もちろんおかずとしてもお酒のアテとしても食べられているとのこと。
また県内のスーパーマーケットには種類豊富な玉こんにゃくがずらりと並んでおり、自宅で玉こんにゃくを煮込んだ料理を作るというのも、山形ではごく一般的なこと。すなわち家庭料理のひとつというわけですね。
外食でも家の中でも玉こんにゃくを消費する環境にあるため、山形県内にはおよそ40社のこんにゃくの製造メーカーがあり、日夜こんにゃくの製造が行われています。
お店で出される玉こんは、串団子のように串に刺さった状態で提供されます。
味つけはシンプルに醤油。濃い味が連想される茶色をしているんですが、中身は玉こん本来の色である白。
醤油味の外側とこんにゃく本来の味を残す内側との調和を楽しむというのが、玉こんの味わい方になります。
カラシをつけていただくのが一般的なスタイル！
作り方
番組内では、玉こんの作り方が紹介されていました。紹介されていたレシピは、昭和元年から続く老舗「千歳山こんにゃく店」のものです。
以下、その作り方を簡単にまとめました。
自家製の玉こんにゃくを、開店以来継ぎ足し続けている醤油で煮込むだけ。煮込む時間は15分。
決して煮込みすぎないのがポイント。長い時間煮てしまうと、こんにゃくのコシがなくなる上、塩辛くなって食べられないためです。
ステーキでいうところの、ミディアムレアのような感じに仕上げるのが、おいしさの秘訣とのこと。
上記が一般的な玉こんにゃくの作り方になりますが、お店によってはスルメでダシをとっているところもあります。昆布やカツオでダシをとるよりも、スルメの方がパンチの効いた味に仕上がってくれるんだとか。
だし醤油や生醤油だけの味つけをしたシンプルな玉こんと、スルメでダシをとった玉こんという、これら2種類が山形県内ではスタンダードな味わい方とのこと♪
歴史
山形県で玉こんにゃくが日常的に食べられるようになったのは、江戸時代初期と言われています。江戸時代の初めは、羽州街道を中心に、人々の往来が激しくなってきた時代。
時代劇などでもよく見かける通り、街道では茶屋あたりで団子がよく売られていました。
しかしながら、お米が不作だと団子は作ることができません。すなわち、団子は天候に左右されるため、安定的な供給が難しい食べ物でした。
一方こんにゃくは、寒さに強いため、お米よりもはるかに育ちやすいという性質があります。ゆえに、団子の代替品として重宝されたというのが、山形に玉こんが根付いた理由だと考えられています。
さいごに
以上、番組内で紹介された「玉こんにゃくに関する情報」の簡単なまとめでした。見過ごしがちな地味な食材のこんにゃくが、山形ではヒーローなんですね。よく味が染み込んでいる感じのビジュアルが、とってもおいしそうでした！
ちなみに、家で簡単に本場・山形の玉こんにゃくの味わいを再現できる商品もネット通販などで販売されているので、気になった方はぜひチェックしてみてください♪
