鼻をかむ女の子
2016年2月23日(火)にテレビ朝日系列で放送された「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」は「名医が警告!アレルギー&がん&精神疾患・・・いま気を付けたい病ランキングスペシャル」でした。

今回の「みんなの家庭の医学」では、名医が特に注意すべきだという要注意の病気にスポットライトを当て、ランキング形式で発表していました。

現代社会だからこそ注意すべき病の連発で、しかもそれらの病に対する対処法・予防法も併せて取り上げられていたので、非常にタメになりました。


取り上げられていた病の一つに「口腔アレルギー症候群」がありました。

口腔アレルギー症候群は、花粉症の放置によって引き起こされるアレルギー性疾患になります。

もう花粉の飛散が始まり、日増しにその飛散量を増やしている今のシーズン。花粉症の人によってはつらい時期になりますよね。

ただ、「とはいえ、たかが花粉症でしょ!?」と甘く見ている人もぶっちゃけ多いのではないでしょうか。鼻や目がむずむず痒くなるけど、命まで取られるわけじゃなしと思っている方は要注意です。


花粉症を放っておくと、それがトリガーとなり、「口腔アレルギー症候群」を発症してしまう可能性があるんです。これは呼吸困難を引き起こし、最悪命の危険も考えられる非常に怖いアレルギー症状になります。

この発症を抑えるためには吸い込む花粉の量を極力減らすのが一番。番組内では、花粉の除去率が最大で5割もアップするという、魔法のようなマスクの使用法・着用法などの情報がわかりやすく紹介されていました。

以下、それらの内容を簡単にまとめましたので、花粉症持ちの方はぜひ参考にしてみてください!

カルテを書くドクター
アレルギー疾患の恐怖
アレルギー疾患とは、何かしらの原因物質に体の免疫が過剰反応してしまう病気。

免疫の過剰反応によって、鼻水やくしゃみ、かゆみ、咳といった症状を引き起こされます。

近年アレルギー疾患の患者数は右肩上がりにあり、なんと過去24年間で約86万人も増加しているとのこと。

軽度のアレルギー疾患も含めると、3人に1人が何かしらのアレルギーを持っていると言われるど、非常に身近な病・症状です。


アレルギーの原因物質はわかっているだけでも、200種類以上にも及びます。ダニやカビのほか、虫や絹や綿といった繊維もアレルギーの原因になるとのこと。

これだけの種類があるわけですから、誰しもが何かしらのアレルギーを抱えていても、何ら不思議ではありませんよね。



花粉症に要注意!
いろいろとあるアレルギー疾患の中でも、特に注意すべきなのが「花粉症」です。

花粉によって免疫が過剰反応することによって起こる花粉症。もはや国民病と言ってもいいくらい身近な存在ですが、実は放置しておくと非常に危険を伴う可能性があるんだとか。


実は花粉症の約2割の患者さんで、くしゃみや鼻水以外の症状が出る場合があるんです。その症状とは、食後に口の周りに痛痒さを感じるという症状。

この状態を放置していると、全身のアレルギー反応が起き、呼吸困難に陥る場合もあるとのこと。


実は、食後に口の周りに痛痒さを感じる方は、「口腔アレルギー症候群」の可能性があります。

口腔アレルギー症候群とは、ある特定の食べ物でアレルギー反応を起こす病気。花粉症を患っている人の2割が、この「口腔アレルギー症候群」になりやすいとのことなので注意が必要です。

花粉症の人が引き起こす口腔アレルギー症候群の初期の症状は、口や喉が痒いなど口周りだけに起こるのが特徴で、症状自体も軽く、30分もすれば治るため、放置されることが非常に多いんだとか。



要注意の食べ物
花粉症の人が口腔アレルギーを引き起こしやすい食べ物があります。

花粉との関連が報告されている主な食べ物としては、りんご、桃、いちご、メロン、すいか、キウイ、オレンジ、マンゴー、洋ナシ、アボガド、ニンジン、セロリ、トマト、大豆、山芋、ナッツ類、じゃがいも、マスタードなど多岐にわたっています。

これらの食べ物には、花粉とよく似た成分を持っているという共通点があります。このよく似た成分を免疫細胞が花粉と勘違いすることで、アレルギー反応が出るんだとか。



予防法
口腔アレルギー症候群を未然に防ぐために有効なのがマスク。

マスクを着用し、花粉を極力吸わずに、花粉症の悪化を防ぐことが、口腔アレルギーの予防につながっていると考えられています。


番組内ではマスクに一工夫することで、花粉除去率をアップさせる方法がレクチャーされていました。

やり方は非常に簡単で、必要なものは「マスク」と「一度洗ったハンカチ大のガーゼ」の2点。

まずガーゼを左右3つ折りにします。続いて上下に3つ折りにします。

この折ったガーゼをマスクの内側に当てて、鼻を覆うように装着するだけ。


マスクはどうしても隙間ができがちで、そこからバンバン花粉が入ってきてしまいます。ガーゼは、その侵入してきた花粉をブロックしてくれるわけですね。

たったこれだけで、花粉の除去率は5割増しになるとのこと。これは試さない手はないですね!



さいごに
以上、番組内で紹介された「口腔アレルギー症候群に関する情報」の簡単なまとめでした。

これからますます花粉の飛散量が増していきますので、花粉症・口腔アレルギー症候群にはしっかりと注意を払っていきたいですね。

ぜひ番組内で紹介されたマスクとガーゼの合わせ技を試してみてください!