メタボリック
2017年8月28日(月)に、テレビ東京系列で放送された「主治医が見つかる診療所」は、「体をキレイに若々しく!血液&血管、改善スペシャル」でした。

さまざまな健康に役立つ情報を、医学的な見地から紹介している「主治医が見つかる診療所」。医師から推奨される健康法やダイエット法は、納得感があり、いつも参考になります。

今回番組がスポットライトを当てたのは「血液」と「血管」。


血管を通して体全身に運ばれる血液。その血液から酸素と栄養を受け取ることで、私たちの体は活動することができます。

いわば、血管と血液は私たちの身体の生命線。血管&血液が不健康だと、深刻な健康問題に発展しかねません。

事実、血管系の病として有名は脳梗塞や心筋梗塞などは、処置を誤れば命を落とす危険性が非常に高いです。


今回の「主治医が見つかる診療所」では、そんな血管&血液を健康に保つ方法が紹介されていました。番組が注目したのは「中性脂肪」。

中性脂肪は血管&血液を不健康に陥れる厄介な存在。そんな中性脂肪の改善法・対策法がわかりやすくレクチャーされていました。

以下、番組内で取り上げられた「中性脂肪の改善法・対策法」を簡単にまとめましたので、血管系の病気に対して予防線を張っていきたい方はぜひ参考にしてみてください♪

聴診器をあてるドクター
健康体のポイントは中性脂肪
よく耳にする「中性脂肪」。

じつは血液中の中性脂肪を改善すれば、血管の若返り、肥満の解消・予防、美肌効果などが期待できるんです!


そもそも中性脂肪とは何か。

人間の体は、食べたものをエネルギーにして動いています。

そのエネルギーが余ると、後で使えるように中性脂肪にし、脂肪細胞という貯金箱に貯金しています。エネルギーがなくなったときにその貯金をおろして使うようにしています。

言うなれば、中性脂肪=エネルギーの貯金箱というわけですね。

しかし、近年研究が進み、中性脂肪が増えすぎると、メタボリックシンドロームや動脈硬化などに深く関係していることが判明し、現在医学界で注目されています。


血液中の中性脂肪が減ると、毛細血管まで血液がめぐり、新陳代謝があがって、美肌効果が期待できるとのこと。

また当然、肥満の予防・改善、血管年齢の若返りといった効果も望めます。



中性脂肪が増える原因
健康によろしくない中性脂肪。

そんな中性脂肪が体内で増えてしまう原因はいくつか存在します。


◆早食い
早食いをすると、中性脂肪の材料である糖質が急激に増えてしまうため、その結果中性脂肪も大量に作られてしまいます。



◆フルーツ
フルーツも中性脂肪を増やす要因のひとつ。

フルーツはヘルシーで中性脂肪とは関係なさそうですが、じつはその逆。

その理由は、フルーツの甘み成分である「果糖」。この果糖は、ほかの糖質よりも中性脂肪になりやすいと言われているんです。



◆アルコール
アルコールも要注意!

肝臓はアルコールの分解を優先させるため、脂肪の分解が後回しになり、その結果中性脂肪がたまってしまうんだとか。



◆炭水化物
脂質はすぐに中性脂肪に変わるので注意する必要があるんですが、炭水化物も要注意。

ご飯やパンといった炭水化物は、すぐには中性脂肪になりません。

炭水化物を食べると、それらは消化されてブドウ糖になり、それが肝臓に運ばれ、最後に中性脂肪になります。

つまり炭水化物は中性脂肪になるまで時間がかかるというわけ。炭水化物の場合、食べてから5~6時間後に中性脂肪になるとのこと。



中性脂肪の改善法
番組内では、日常生活に簡単に取り入れられる中性脂肪の改善法が紹介されていました。


◆1日20分自転車に乗る&踏み台昇降運動
中性脂肪を改善するうえでポイントになるのが「AMPキナーゼ」。

血液中に糖が増えるとインスリンが分泌され、糖を細胞に届けます。しかしすぐに使われず余った糖は、中性脂肪に変わってしまいます。

このとき、ふだんは筋肉の中で眠っている「AMPキナーゼ」という物質が活性化すると、インスリンがなくても糖を筋肉に引き込んで使ってくれるようになるとのこと。その結果、糖が中性脂肪に変わりにくくなり、血液の状態の改善も期待できるんだとか。

AMPキナーゼを活性化させるのに重要なのは、筋肉を動かすこと。

AMPキナーゼは、筋肉を使うことで細胞内のエネルギーが減ってくると目を覚まし、活動を開始します。


番組で推奨されていた運動は自転車。

電動補助ありで、1日20分間自転車に乗れば、AMPキナーゼの活性化を期待できるとのこと。

20分まとまって行う必要はなく、細切れでもOKなんだとか。

また家で行うのであれば、踏み台昇降運動もAMPキナーゼの活性化にはもってこいとのこと。



◆サバの水煮缶(サバ缶)
中性脂肪を下げ、血管を若返らせるためにおすすめの栄養素に、魚のEPAとDHAがあります。

青魚などに多く含まれるEPAとDHAは、肝臓で中性脂肪が合成されるのを抑え、血管を柔らかくする効果が期待できるとのこと。

しかしながら、EPA・DHAは、空気にふれると短時間で酸化し、健康効果が減ってしまうという弱点があります。


この弱点を克服し、効率的にEPA・DHAを摂取できる食材としておすすめなのが「魚の水煮缶」。

魚の水煮缶は、缶の中に生の魚を入れ、塩水で味つけがされます。そのあと缶の中の空気を抜いて密閉し、缶ごと高温で蒸し上げます。

魚は空気にふれず調理されるため、EPA・DHAが酸化して減ってしまうといったことがありません。

数ある魚の水煮缶の中でも、とくにおすすめなのが「サバの水煮缶(サバ缶)」。

サバは、さまざまな青魚の中でもEPAとDHAの含有量がトップクラス。とくにDHAはもっとも多く含んでいます。また、サバ缶は手に入りやすく、値段も安いのも、おすすめの理由♪

1缶の3分の1程度で、1日に必要なEPA・DHAは摂取できるとのこと。



さいごに
以上、番組内で取り上げられた「中性脂肪の改善法・対策法」の簡単なまとめでした。

中性脂肪が健康&美容と密接な関係にあることがよくわかりました。適切に中性脂肪の値を抑えることができれば、いろんな健康効果が期待できるんですね~。

中性脂肪の改善には、適度な運動とサバ缶。

血管&血液をきれいに&健康にしたい方は、ぜひ試してみてください!