目玉焼き
2017年9月24日(日)にTBSテレビ系列で放送された「健康カプセル!ゲンキの時間」のテーマは、「~1日1個はもはや都市伝説!?~完全食『卵』200%効果アップ!」でした。

今回の「健康カプセル! ゲンキの時間」がスポットライトを当てていたのは、「卵」。


なんてことはない、非常にありふれた食材の卵が今回のテーマでした。

ゆで卵や目玉焼き、スクランブルエッグ、あるいはほかの食材と組み合わせたりと、いろいろな食べ方がある卵。おかずにもスイーツにも変身してくれる万能食材ですよね。

また卵は「物価の優等生」という側面も持っています。経済状態に左右されず、価格変動が少ないという意味ですが、そういった顔を持つからこそ、多くの家庭で重宝されているのではないでしょうか。

卵を栄養学や健康という側面から見てみても、その優秀さは秀でています。卵が栄養満点というのは、広く知られていますよね。

ただし一方で、コレステロールの関係で、食べ過ぎは健康に逆効果とも昔は言われていました。しかし近年の研究で、この捉え方が間違いだったことがわかったんです!


番組では「卵の新常識」と題し、卵とコレステロールの本当の関係性をはじめ、これまでの卵の常識が覆るような情報がいろいろ紹介されていました。

以下、それらの情報を簡単にまとめましたので、毎日欠かさず卵を食べている方は、ぜひ参考してみてください♪

たまご
卵と健康
卵は、たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルという5代栄養素が、すごくバランスよく整っている「完全栄養食品」になります。

なかでも良質なたんぱく質は、高齢者の健康を支える強い味方だと言われています。

たんぱく質というのはアミノ酸から構成されています。このアミノ酸のバランスというのは、食品ごとのたんぱく質によってマチマチ。卵のアミノ酸組成は、数ある食品の中でもとりわけ非常にバランスが良いんです。

食品に含まれる必須アミノ酸のバランスを数値化したものに、「アミノ酸スコア」というのがあります。この数値が高いほど良質なたんぱく質ということになります。卵はこのアミノ酸スコアが、なんと100点満点中100点!

同様にアミノ酸スコアが高いお肉や魚よりも、卵の方がたんぱく質の利用効率は高いとのこと。

つまり、筋肉が衰えがちな高齢者にとって、卵は最適なたんぱく源というわけです♪


ちなみに、卵白と卵黄には栄養素に違いがあります。

卵白は、脂質を含まないため低カロリーで、筋肉増加に最適なたんぱく質のアルブミンが豊富。

卵黄は、高血圧を予防・改善するコリンや、眼病予防効果のある抗酸化物質のルテインを含んでいます。



コレステロール
そんな健康に良いと言われる卵ですが、やはり気になるのはコレステロールとの関係。

卵は、言わずもがな高コレステロール食材のひとつに数えられるほど、コレステロールが多い食材。あまりたくさん食べるのはよろしくないと、昔から言われていますよね。

しかし近年の研究によって、この認識が間違っていたことがわかってきたんです。

コレステロールの約8割は自分の肝臓で作っているコレステロール。なので、食事由来のコレステロールは約2割で、それほど影響は大きくないとのこと。

仮に食事で多くのコレステロールを摂取したとしても、その際は肝臓が作るコレステロールの量を減らし、コレステロールの全体量は一定に保たれるとのこと。

つまり、健康な人であれば、食事によって摂るコレステロールの量は気にしなくてOKなんです!



白い卵と赤い卵
卵には殻が白いものと赤いものがあります。

色が違うと、なんとなく栄養も変わってきそうなイメージがありますよね。

実際のところは、殻の色と栄養成分は関係ありません。

ではなぜ色が違うのか。じつは殻の色を左右するのは親鶏の品種。一般的に、羽と同じ色の卵を産むと言われています。

ちなみに卵黄の色の濃淡はというと、こちらも栄養価とは無関係。エサの色素が反映されているだけなんです。



カラザ
卵を割ると、カラザという白いホニョホニョがあります。

このカラザは黄身を中心に支えるバネの役割を果たしています。

調理をする際になんとなく取り除いている方も多いと思われますが、卵のカラザは取らずに食べた方が健康的には良いんだとか。

カラザはシアル酸という成分を含んでいます。このシアル酸は、体内に侵入したウイルスと結合し、活性を抑えてくれるので、風邪やインフルエンザ予防につながるとのこと。



鶏肉
番組では、卵の親である鶏(鶏肉)にも注目していました。

鶏肉にも魅力的な健康的特徴があります。鶏肉は、豚肉や牛肉と比べて脂肪が少なくヘルシーです。

たんぱく質も非常に多く含まれていて、中でも必須アミノ酸のロイシンやトリプトファンが多く含まれているのが特徴。

ロイシンは筋肉量を増やしてくれるアミノ酸。したがって基礎代謝をあげ、ダイエット効果が期待できます。

トリプトファンは、心を落ち着かせてくれる脳内物質「セロトニン」の材料になります。

つまり鶏肉は、肉体と精神を健康にしてくれる食材というわけ♪


鶏肉の部位の中でも、認知症予防に良いと言われているのが胸肉になります。

胸肉には、「イミダゾールジペプチド」が豊富に含まれています。イミダゾールジペプチドは体内に入るといったん分解され、脳内で再合成されます。この際に記憶力がアップしたり脳機能が向上するということが近年わかってきたとのこと。

またイミダゾールジペプチドには抗酸化作用があり、脳疲労の原因となる活性酸素を除去してくれる働きも期待できます。



さいごに
以上、番組内で紹介された「卵の新常識」の簡単なまとめでした。

卵の健康効果、コレステロールとの関係、カラザに関してなど、卵についてこれまで知らなかったことを一気に学ぶことができました。

白い卵と赤い卵だと、赤い方が高級で栄養価も高いと認識していたので、両方に栄養的な違いがないというのは個人的に驚きでしたね~。

健康に良い卵。これからたくさん食べていこうと思います♪