水を飲む女性
2017年9月30日(土)に日本テレビ系列で放送された「世界一受けたい授業」で、「寿命を延ばすのど運動」を取り上げていた授業がありました。

今回の「世界一受けたい授業」がスポットライトを当てたのは、「のど運動」。


健康長寿を考えるうえで、大きな柱となるのは「食生活」と「運動」の2つ。

適度な運動は万病の元である脂肪を溜めこむのを防いでくれますし、足腰を鍛えるうえでも有効です。

また食べる物が私たちの体のエネルギーになっているわけですから、もちろん「食生活」もとても大事。

毎日ウォーキングやジョギングをし、バランスの良い食事を心がけている方も多いと思います。

そんな健康長寿の落とし穴になりそうなのが「肺炎」。じつは日本人の死因の第3位が「肺炎」なんです。運動をしても、体に良い食品を食べても、それらは直接的に肺炎予防にはつながってきません。


日本人の死因の第3位ですから、当然なんらかの予防線を張っておくことが得策。そこで役立ちそうなのが、今回の「世界一受けたい授業」でレクチャーされた「のど運動」。

のど運動と呼ばれる3つの簡単な運動を行えば、のどを鍛えられて、その結果肺炎の予防効果が期待できるんだとか♪

以下、番組内で紹介された「のど運動のやり方」を簡単にまとめました。寿命を延ばしたい方は、ぜひ実践してみてください!

カルテを書くドクター
肺炎
日本人の死因の第3位は肺炎。

毎年多くの人が肺炎で命を落としています。

風邪をこじらせてなるイメージのある肺炎ですが、じつは高齢者の肺炎の約7割は食べ物が食道ではなく謝って気道に入り込む「誤嚥」が原因なんです。

食べ物や唾液などが肺に入ると、肺で炎症が起こり、肺炎を引き起こしてしまうんです。

さらに誤嚥は、肺炎だけでなく窒息を起こすリスクも。窒息は、交通事故を抜いて不慮の事故の死亡者数で5年連続の第1位なんです。飴玉やピーナッツなどを食べているときに窒息が起こることも。これは若者や子供も要注意。


誤嚥の原因は、ずばり「飲む込む力」の低下。

のどを鍛えれば、肺炎(誤嚥)の予防につながり、寿命を延ばすことができると考えられています。



誤嚥を防ぐコツ
食べ物が気道に入ってしまう誤嚥。

これがもっとも起こりやすい姿勢は、物を飲み込む瞬間に上を向いているときなんです。

ふだん食道は閉じていて、肺に空気を入れる気道は開いています。

しかし食べ物を飲み込むときは、わずか0.5~0.8秒だけ気道にフタがされ、食道が開きます。

このとき上を向いて飲み込むと、気道のフタがしずらくなり、食べ物が気道に入りやすくなってしまうんです。

誤嚥を防ぐためには、飲み込む瞬間にうなずくのが良いとのこと。


また飲み込んだ直後に息を吐くと、誤嚥するリスクがさらに下がります。

この方法だと、仮に誤嚥しかけていても、息といっしょに食べ物を出せるので、誤嚥を防げるとのこと。



飲み込み力チェック
番組では、のどの筋肉が衰えていないかをチェックする「飲み込み力チェック」というのが紹介されていました。

以下の項目で、何個当てはまるか数えてみてください。


・ペットボトル飲料を上を向いて飲むと、よくむせる。

・声をかけたのに無視されることが多い。

・この頃歩くスピードが遅くなった。

・大き目の錠剤を飲みにくく感じる。

・食事を終えた直後にガラガラ声になることがある。



以上5つの項目のうち、2つ以上当てはまっていたら飲み込み力が落ちている可能性があるとのこと。



のど運動
番組では、飲み込み力・のどの筋肉を鍛える方法として、「のど運動」がレクチャーされていました。

こののど運動を行えば、のどの筋肉が鍛えられ、肺炎(誤嚥)の予防につながるとのこと。

以下、番組内で取り上げられた「のど運動のやり方」をまとめました。


①あご持ち上げ運動
まず下あごに両方の親指を押し当てます。

そのままあごを引きながら、指で力いっぱい押し返します。このとき口を横に広げ、「ィー」っと言いながらのど仏周辺に力を入れるようにします。これを5秒間続けます。

この運動を、朝・昼・晩の食前に10回行うようにしましょう。のど仏を上げる筋肉が鍛えられます。



➁吹き矢トレーニング
まず用意するのは、紙とセロハンテープ。

大きい紙を直径2センチ程度に丸めて筒を作ります。そして別に小さい紙を丸めて球を作ります。

球を筒に込めて、50センチ先に置いたペットボトルを倒すイメージで吹きます。

これを1日5分程度楽しみながら行えばOK。吹く力が鍛えられ、それは飲み込む力のアップにつながっているとのこと。



③ハイトーンカラオケ
高いキーの曲を歌えば、のど仏を動かす筋肉を鍛えられます。

低い音程から歌い始め、徐々に上がっていく曲が、ハイトーンカラオケに最適とのこと。



さいごに
以上、番組内で紹介された「のど運動のやり方」の簡単なまとめでした。

長生きするための盲点になろうそうな喉。

喉って、実際に衰えていても、なかなか感覚として実感しにくいですよね。とはいえ、肺炎で多くの人が亡くなっているのも事実で、なんらかの対策を講じていく必要は確実にあります。

今回番組内で取り上げられた予防法は、非常に簡単にできていいなと思いました♪

いつまでも元気に長生きしたい方は、ぜひ実践してみてください!