お薬(錠剤)
2017年10月4日(水)にNHKで放送された「ガッテン!」のテーマは、「血圧急上昇の正体!『血圧サージ』にご用心!スペシャル」でした。


今回の「ガッテン!」がスポットライトを当てたのは、「血圧の急上昇」。

健康のバロメーターのひとつである血圧。高血圧は血管の不健康を招き、心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中といった血管系の病の引き金になりかねません。

言わずもがな血管系の病というのは、なってしまうと直接的に命に関わってくる重篤なもの。

そのため、高血圧と診断を受けた方は生活習慣を見直したり、あるいは薬で血圧を下げる努力をされていると思われます。


今回の「ガッテン!」が着目したのは、そんな血圧にまつわる見逃せない情報「血圧サージ」。

血圧サージとは聞き慣れない言葉ですが、ふだんから血圧が高めな人はもちろん、ふだんは高くない方でも日常生活を送る中で血圧が急上昇してしまう要因があります。「血圧サージ」とは、この血圧の急上昇のことを指します。

今回番組では、血圧の急上昇を抑え、血管のダメージをなくす対策法が取り上げられていました。

以下、その方法・やり方を簡単にまとめましたので、ぜひ参考&実践してみてください!

聴診器をあてるドクター
急激な血圧の上昇
正常なはずの血圧が、とんでもなく急上昇してしまうことがあります。

異常のない範囲の血圧の人も、一気に異常値まで上がってしまうので要注意!


日常生活の中で、血圧が急上昇する場面は多くあります。

トイレで用を足す際、カフェインを含むコーヒーを飲むとき、通勤でちょっと小走りしたとき、平日の始まりで憂鬱になる月曜日、ニコチンが血管を収縮させるのでタバコを吸う、深酒、階段の上り下り際、気温が低いとき(寒さ)などなど。

どれも日常でふつうに行ったり経験することですが、総じて血圧を上げる要因になっています。



近年の研究で、注意すべき血圧急上昇の真犯人(メカニズム)が判ったんです。

それが「サージ」。サージとは波という意味で、上述した血圧を高める要因のひとつひとつが小さな血圧の波にたとえられます。私たちの体は常に血圧の変化の波の中にいます。

ところが、この血圧の波が突然巨大化し、高血圧の波となって押し寄せることがあるんです!


私たちの血圧は常に変化しており、ある程度の変化であれば、短時間で元に戻ります。しかし高い圧力の巨大な波が襲い掛かると、血圧が極めて高い状態が長時間続いてしまうんです。

このサージが起きる人は脳卒中になりやすく、とくに55mmHgを超える急上昇(サージ)はとても危険とのこと。

睡眠時の最低値を含む1時間の収縮期血圧と、起床後2時間の収縮期血圧の平均との差が55mmHg以上あると、危険なんだとか。



血圧サージ対策法
血圧サージは、上記の血圧が上がる要因が積み重なることで引き起こされます。

なので、誰しもが危険なサージになりえるというわけ。

ただたんに朝起きるだけでも血圧は20mmHgあがるので、それにほかの要因(寒さや緊張、トイレなど)が加わると、血圧サージが起こりやすく、これは「モーニングサージ」とも呼ばれているとのこと。

朝は血圧を抑制する力が一番弱い時間帯であることも、関係しているんだとか。



血圧サージの対策法としては、有酸素運動が効果的。

運動をすると、血流がはやくなり、血管の細胞を刺激します。すると一酸化窒素という物質が放出されて、血管がやわらかくなるとのこと。

また、血圧が上がる要因を一度に積み重ねるように生活するのではなく、1日の中で分散させることも有効な対策法になります。タイミングをずらすことが重要ということですね。


加えて血圧を下げる方法として、ほかにも「ベルトをゆるめる」、「スリッパを履く」、「深呼吸」が紹介されていました。

お腹周りが太めの方に有効なのが「ベルトをゆるめる」です。太めの人はベルトをきつくすると大動脈を圧迫し、血圧上昇の要因となってしまいます。

「スリッパを履く」というのは、寒さによる血圧の上昇対策に効果的。足元は寒さを感じやすいので、冬の冷たい床は血圧上昇の要因。スリッパを履いてしっかりガードしましょう!

「深呼吸」には血圧を下げる効果が期待できます。5秒で1回の深呼吸を6回、ちょっと早めに行うと、血圧が下がってくれるとのこと。効果は一時的ながら、緊張やイライラしているときには有効です♪



さいごに
以上、番組内でレクチャーされた「血圧サージ対策法(血圧を下げる方法)」の簡単なまとめでした。

血圧というと、もともと高めな人が注意すべき項目という印象をもっていましたが、かならずしも高い人だけではなく、ふだん通常な人も注意すべきなんですね~。

「血圧サージ」とは、今回の番組で初めて知りましたが、十二分に注意を払っていく必要がありそうです。

血圧が高い人はもちろん、問題のない方は、ぜひ上記の血圧サージ対策(血圧を下げる方法)を試してみてください♪