高齢者
2018年4月3日(火)にテレビ朝日系列で放送された「名医とつながる!たけしの家庭の医学」は「心不全の新原因スペシャル」でした。

「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」をリニューアルする形で始まった「名医とつながる!たけしの家庭の医学」。毎回いろんな健康情報を紹介してくれています。

今回番組が着目したのは、「心筋梗塞のリスクを上げる心臓老化物質」と「つまずき・転倒の予防法」の2つ。 この記事では、番組内でレクチャーされていた「つまずき・転倒の予防法」に関する情報をまとめています。


年を重ねるにつれて注意しなければならないのが、つまずきや転倒。

高齢になってつまずき転倒してしまうと、それが原因で寝たきりになってしまうケースが非常に多いので、それを防ぐ意味でつまずきや転倒対策は非常に重要!

いくら食事面に気を配っていても、動けなくなるとどんどん筋肉は細く衰えていってしまいますからね。健康寿命を延ばすのに、つまずき・転倒対策は必須と言えるでしょう。


つまずいたり転倒したりする原因は老化による下半身の筋肉の低下と思われていますが、近年の研究でそのほかの原因が見つかりました。

その新原因とは、ずばり「平衡感覚の衰え」。いっけん、なんのつながりもなさそうに思える平衡感覚とつまずき・転倒ですが、じつは密接に結びついているんだとか。

今回の「名医とつながる!たけしの家庭の医学」では、なぜ平衡感覚の衰えがつまずき・転倒の原因になるのか、平衡感覚の衰えを予防改善できる「耳石器30秒トレーニング」のやり方などが紹介されていました。

以下、それらの情報を簡単にまとめましたので、ぜひ参考&実践してみてください♪

カルテを書くドクター

つまずき・転倒に要注意!

年間約3万5000人もの人が、毎年新たに寝たきり状態に陥っています。

寝たきりの人(要介護4以上)は、ここ8年で約3万5000人ずつ増加しているんです。

寝たきりになってしまう大きな原因のひとつが「つまずき」。

つまずいて転倒し、骨折する人があとを絶たないとのこと。


つまずきやすくなる原因と言われて、パッと思いつくのは筋肉の衰えですよね。

しかしながら、近年はウォーキングブームなどで足腰をしっかりと鍛えている人が増えているにもかかわらず、転倒する人数が減らないのは、必ずしも筋肉の衰えだけがつまずきの原因ではないと考えることができます。

近年の研究で新たにつまずきの原因が判明しました。それが「耳の異常」。



耳石器30秒トレーニングのやり方

耳の奥には内耳という場所があります。

内耳は体の傾きを感知し、平衡感覚を保つ役割を担っています。

しかし、加齢によって内耳の機能が衰えてくると、平衡感覚が異常をきたし、つまずき・転倒につながると考えられています。



朗報なのは、内耳を鍛えることで、平衡感覚は取り戻せるということ!

番組では、その方法が詳しく紹介されていました。その方法とは、「耳石器30秒トレーニング」。


やり方は次のとおり。

柱など、床から伸びる垂直な線を目安にして、その前に立ちます。

あとはその状態で頭を傾け、15秒間キープするだけ。

これを、左右それぞれ朝晩2回行えばOKです。


頭を傾けることで、内耳の奥にある耳石器が身体の傾きを感知します。その情報は神経を通じて脳に伝わります。何度も頭を傾ける動作を繰り返すことで、加齢で衰えた神経を刺激し、平衡感覚の改善が期待できるとのこと。



さいごに

以上、番組内でレクチャーされた「平衡感覚の衰えを予防改善できる耳石器30秒トレーニングのやり方」の簡単なまとめでした。

つまずきやすさと聞くと、すぐに筋肉の衰えをイメージしてしまいますが、平衡感覚の衰えも深く関係していたんですね~。

番組内では平衡感覚が衰えている方に、「耳石器30秒トレーニング」を3日間(朝晩1セットずつ)行ってもらい、その効果を調べていました。

たった3日行っただけなのに、被験者の平衡感覚は確実に改善していました♪

転倒による寝たきりを防ぎたい方は、ぜひ参考&実践してみてください!