ソファーで寝ている男性
2018年9月11日(火)にテレビ朝日系列で放送された「名医とつながる!たけしの家庭の医学」は「血管の老化ストップ&改善法スペシャル」でした。

「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」をリニューアルする形で始まった「名医とつながる!たけしの家庭の医学」。毎回いろんな健康情報を紹介してくれています。

今回番組が着目したのは、「高血糖の予防法」と「高血圧対策法」、「血栓予防法」の3つ。 この記事では、番組内でレクチャーされていた「高血圧対策」に関する情報をまとめています。


サイレントキラーと言われる「高血圧」。

なぜサイレントキラーと呼ばれているかというと、高血圧というのは自覚症状がほぼなく、であるにもかかわらず、高血圧の状態が長く続くと生命の維持に問題をきたすような大病を発症するリスクが高まってしまうため。

ふだんまったく血圧が高いという自覚はなかったのに、健康診断で血圧の高さを指摘された、というのを経験された方も多いのではないでしょうか。

そんな恐ろしい高血圧の対策法として、一般的に知られているものとしては、塩分摂取をひかえたり、運動したりといったものが挙げられますよね。実践されている方も多いと思われますが、じつは塩分をひかえたりウォーキングなどの運動をしていても高血圧になってしまうケースがあるんだとか。


今回の「名医とつながる!たけしの家庭の医学」では、そんな新原因による高血圧の対策法・予防法が紹介されていました。

なんと、ふだんの眠り方を工夫するだけで高血圧が予防できちゃうとのこと!

以下、番組内でレクチャーされた「高血圧を予防する眠り方」を簡単にまとめましたので、血管の健康に気をつけたい方はぜひ参考&実践してみてください♪

聴診器をあてるドクター

従来の高血圧対策

そもそも高血圧とは、血管の壁にかかる圧力が高い状態のことを指します。

現在は、上が140mmHg、下が90mmHg以上だと、高血圧だと診断されます。

高血圧の状態が長く続くと、しなやかだった血管が硬くなり、やがてボロボロの状態に。最悪の場合、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性が高くなります。



高血圧の大きな原因と言われているのが、塩分の摂り過ぎ。

だからこそ高血圧予防のために塩分を控えているという人(減塩を実践している人)も多いのではないでしょうか。

しょっぱい物を食べ過ぎると、血液中の塩分量が増えます。すると、それを薄めようと血管内に水分が取り込まれ、血液量が増加。結果、血管の壁にかかる圧力高くなってしまう、というわけ。

減塩のほか、適度な運動も高血圧対策には有効とされていますよね。運動をすると、筋肉にたくさんの酸素を送ろうとして血管が広がり、その結果、血管の壁にかかる圧力が低くなると言われています。


しかし近年の研究で、減塩をしても適度な運動をしても、高血圧対策にならないという人がいることが判明したんです。これが、近年発見された高血圧の新しい原因。



新原因

近年の研究で、摂取した塩分を身体から出せず高血圧になる人が増えているという事実が判明しました。

体に摂り入れる塩分をいくら減らしても、排塩する量が少なければ、結局体内に塩分が残ることになり、高血圧になってしまいます。


塩分をうまく出せる人と溜め込んでしまう人との違いは、夜の眠り方になります。じつは、睡眠の仕方によって、塩分を身体に溜めるか溜めないかが決まるとのこと。

では、いったいどんな眠り方が、塩分を溜めこんでしまう眠り方なのか。

専門家の方によると、しっかりと熟睡ができてリラックスしており、ストレスが発散できている方は塩分が出せている。逆に、十分な睡眠ができておらず、頭の中が興奮状態にあるような人は、塩分がうまく出せない傾向があるとのこと。

つまり、眠りの質が悪いと塩分をうまく排出できなくなる可能性があるわけですね。


十分に眠れていない人は、睡眠中に「コルチゾール」という成分が多く分泌されます。このコルチゾールが塩分を排出しにくくさせている張本人。

夜中にコルチゾールが出続けると、塩分を使って血圧を上げようとしてしまいます。そのため塩分を出せなくなり、体内にどんどん溜まっていってしまうというわけ。



片鼻呼吸法

番組では、睡眠の質を上げ、塩分を排出する方法がレクチャーされていました。

それは、寝る前に10分ほど行う呼吸法になります。その名も「片鼻呼吸法」。

片鼻呼吸をすると、呼吸筋を強く使うことにつながり、その結果ゆっくり深呼吸でき、副交感神経が優位になり、快眠できるとのこと。


やり方・方法は非常に簡単。

まずは片方の鼻をふさぎ、反対の鼻で10秒かけて息を吸い込みます。

次いで、同じ鼻からゆっくりと吐き出します。

この呼吸を、右→左→右…と交互に10分間行います。


これを寝る前に行えば、副交感神経が働き、睡眠の質が上がるんだとか♪



さいごに

以上、番組内でレクチャーされた「高血圧を予防する眠り方」の簡単なまとめでした。

高血圧対策というと、塩分の過剰摂取を防いだり、体を動かすといったことがパッと思い浮かぶんですが、それが無駄になってしまう高血圧が存在するのにまず驚きましたし、それを眠り方を工夫するだけで予防できるというのにも大変驚きました!

高血圧による血管へのダメージは、一歩間違えれば命に関わります。ぜひ「片鼻呼吸法」を実践して、突然死のリスクを減らしましょう♪