野菜1
2014年11月18日に放映された、「林修の今でしょ!講座」(テレビ朝日系列)では、冬にこそ食べたい野菜が7つ紹介されていました。

7つの野菜のセレクトは、管理栄養士の岸村康代先生の完全監修によるもの。岸村先生自身、かつてはふっくらとした体型でしたが、野菜の賢い食べ方を実践することで、13キロの減量に成功した経験をおもちなんだとか。

そんな岸村先生が、「栄養学」という科学的根拠に基づいて、冬に食べたい、いや冬だからこそ食べたい野菜を7つ紹介してくれました。

ただ単に野菜を紹介するのではなく、その野菜がどんなふうに体に良いのか、どんな料理にして食べればいいのか、健康体になるための食べ方、などなど細かなポイントをおさえつつの紹介だったので、すっと頭の中に入って、すぐにでも食べたくなりました。

サラダを食べる男性
◆冬の野菜を、冬に食べるべき理由
・風邪や冷え、肌荒れなど、冬の悩みに対して、冬の野菜を食べることが解決につながるため。

・冬の間だけ、通常の何倍も栄養素がアップする野菜があるため。
冬に野菜を摂取するメリットは、大きく分けて上記の2点。

冬になると発生する様々な問題ごとに対して、有効な対処法・予防法として期待できるのが、冬の野菜なんですね。

しかも中には、冬だからこそ栄養がアップしているものもあるようなので、これは見逃すわけにはいきませんよね♪



◆冬に食べたい野菜その1 「山芋」
・山芋には、「ジアスターゼ」という消化酵素が非常に多く含まれており、同じく多くのジアスターゼを含んでいる大根よりも、約2倍近く多くのジアスターゼを含有している。

・この「ジアスターゼ」の効果によって、山芋を食べることは、胃もたれや胸やけ対策につながる。 ・「ジアスターゼ」は加熱してしまうと、消化効果がなくなってしまうため、生で食べるのがベスト。
山芋は、食べ過ぎ・胃もたれ対策になるんですね。

これからの冬の時期、忘年会や新年会など、結構食べ方・量がめちゃくちゃになっちゃう日々が続いちゃうので(笑)、そういう時には山芋が強い味方になってくれます!

ただし生で食べないといけないとのことなので、すりおろして山かけご飯でいただいたり、千切りにしてサラダにするなど、おいしく摂取していこうと思います。



◆冬に食べたい野菜その2 「ブロッコリー」
・ブロッコリーには「ビオチン」といわれる、肌の炎症を抑えたり、新しい肌を作るための栄養素が多分に含まれている。その活性力は凄まじく、「美容のビタミン」とも呼ばれている。

・ビタミンCも豊富で、コラーゲンの合成を助け、肌のハリやシミ予防にも効果が期待できる。

・冬のブロッコリーは、栄養素がぐっとアップする。夏の時期に比べて、ビタミンCは1.5倍、鉄分は2倍、カルシウムは3~4倍になる。
寒さが増してくると、自然と気になってくるのが乾燥肌や肌荒れ。ひどいときには粉をふいちゃってる時もありますよね。そんな乾燥肌・肌荒れ対策にもってこいなのが「ブロッコリー」です!

「ビオチン」あり、「ビタミンC」ありと、まさにきれいな肌をつくる・守るためにある野菜といっても過言ではないですね! しかも冬の時期のブロッコリーは、それらの栄養素がぐっと増えるということなので、こりゃ食べない手はないです。 岸村先生もおすすめの野菜として紹介していました♪



◆冬に食べたい野菜その3 「大根」
・大根の葉には、ミネラルが超豊富。

大根の葉と根で比べた場合、カルシウムは10倍、鉄は15倍、カリウムは2倍、マグネシウムも2倍多く葉の方に含まれている。
普通に捨ててしまっている場合が多い、大根の葉にこそ、たっぷりな栄養が含まれているとは、驚きました!

カルシウムは血圧を調節する働きがあり、不足してしまうと高血圧や動脈硬化などの一因になってしまいます。

特に冬は動脈硬化などが起こりやすい時期なので、積極的にカルシウムを摂っていかなければならず、その際に活躍するのが、やはり大根なんですね。



◆冬に食べたい野菜その4 「舞茸」
・舞茸にはビタミンB群の「ナイアシン」が多く含まれている。

・この「ナイアシン」は、二日酔いの原因物質「アセトアルデヒド」を分解する助けをしてくれる。

・「ナイアシン」は水溶性のビタミンなので、茹でると大幅に減少してしまうので、焼いたり炒めたりして食べるのがベスト。

・舞茸は「ナイアシン」をはじめ、ビタミンB群が豊富なので、糖質や脂質をエネルギーに転換してくれる。
アルコールを摂取する量が増える冬の時期、強い味方になってくれるのが「舞茸」なんですね♪

もちろん「舞茸」があるからと言って、飲み過ぎはいけませんが(笑)。 「舞茸」の栄養を効率よく摂るためには、焼いたり炒めたりして食べるのがベストですが、汁ごと食べるお味噌汁ならOKとのこと。

舞茸は脂質をエネルギーに変えてくれたり、また食物繊維も豊富なのでデトックス効果も期待できるとのことで、ダイエットの強い味方でもあります。

冬だけでなく、年間を通しても見逃せないキノコですね♪



◆冬に食べたい野菜その5 「ごぼう」
・ごぼうには、水溶性と不溶性という2種類の食物繊維がある。

・水溶性の食物繊維は、余分な脂肪に吸着し、それを外に出してくれる。

・不溶性の食物繊維は、腸の運動を刺激し、便の排出を助けてくれる。

・ごぼうは水にさらしてしまうと、肌の老化を防いでくれるポリフェノールが溶け出てしまうので、水にさらさずに調理するのがベスト。

またごぼうの皮にも、ポリフェノールや食物繊維が豊富に含まれているので、皮のむき過ぎには注意が必要。
冬は寒いので運動する機会が減りますよね。それとは逆に、飲み食いする機会はグッと増えるため、いつの間にか太ってしまいます。これが俗にいう「冬太り」というやつですね。

たっぷりの食物繊維をもつ「ごぼう」こそ、まさに最適の冬太り対策といえます!

また、先の大根の葉もそうでしたが、普段は捨ててしまっている部分にこそ、多くの栄養素が含まれているんですね。今度調理する際には、注意したいと思います。



◆冬に食べたい野菜その6 「芽キャベツ」
・タンパク質を摂取した際に、体がポカポカとあたたまるような熱が生まれる(食事誘発性熱産生)。このたんぱく質の消化吸収を助ける栄養素「ビタミンB6」を、芽キャベツは多く含んでいる。

・また芽キャベツにはビタミンCも豊富にあり、芽キャベツ100gで、1日に必要なビタミンCの1.6倍にもなる。
芽キャベツなんて、普段食べることはほとんどないですが、冷え性対策に効果が期待できる野菜なんですね。

またビタミンCも豊富ということで、免疫力をアップさせ、風邪対策にももってこいの食材と言えます♪

調理法が思い浮かばずに敬遠してしまいがちの芽キャベツですが、岸本先生の説明を聞いて、見方が180度変わりました!



◆冬に食べたい野菜その7 「ほうれん草」
・ほうれん草は摂取すると、体の中で必要な分だけビタミンAに変わり、体の抵抗力を高めてくれる。

・βカロテンは皮膚や粘膜の潤いを保つ働きがあり、風邪対策に有効。ほうれん草にはこのβカロテンが大量に含まれている。

・鉄分やビタミンB群も豊富で、まさにほうれん草は、栄養の固まりの野菜と言える。
寒くなり、乾燥がひどくなってくると流行するのが風邪! 風邪対策に大きな効果を期待できる野菜がほうれん草です。

ただしほうれん草も水溶性の野菜なので、茹ですぎてしまうと、せっかくの栄養が溶け出てしまいます。ほうれん草の栄養を無駄なく摂取するコツは、調理する際に火を通しすぎないようにすること。余熱で調理すると、無駄なく栄養が摂れるとのことです。



◆さいごに
以上、管理栄養士の岸本先生がセレクトした、「冬に食べたい野菜7選」でした。

これらの野菜を効率よく食べて、健康的に冬を過ごしていきたいと思います♪
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