2015年2月10日(火)にテレビ朝日系列で放送された「林修の今でしょ!講座」は、「この冬に学びたい情報満載の2本立て2時間SP」でした。
2時間のうち、前半のパートは「名医がプライベートでやってるインフルエンザの対処法講座」で、医学的・科学的根拠に基づく、インフルエンザの予防法・対処法が丁寧にレクチャーされていました。
現在、テレビや新聞などをみていると、「インフルエンザが猛威をふるっている」というニュースをよく目にしたり耳にする機会がぐっと増えますよね。
それもそのはずで、インフルエンザの流行がピークを迎えるのは2月。まさに今でしょ!なんです(笑)。
インフルエンザ自体に、私は幸いここ数十年かかっていないんですが、かかった際のしんどさときたら相当なものがあると言われていますよね。
体力・免疫力が弱い高齢者だと、最悪の場合死んでしまうこともあるので、インフルエンザは身近にある恐怖といえます。
まだまだ寒いので、インフルエンザにびくびくしながら過ごす日々が続きそうです。
そんな中、毎日インフルエンザ患者と接しているお医者さんは、どうやってインフルエンザウイルスがうつらないように対処しているんだろうと、気になったことないですか?
私は小さなころから不思議に思ってました(笑)。で、その疑問がついにこの番組で解決されました!
「名医がプライベートでやってるインフルエンザの予防法・対処法」をレクチャーしてくれたのは、国立病院機構 東京病院の永井英明先生です。呼吸器が専門のドクターです。
お医者さんが自分の体のために実践している予防法・対処法なので、非常に理にかなった説得力の高いものばかりでした。
以下、番組内で紹介されたインフルエンザの予防法・対処法を簡単にまとめました。残りの寒い時期をノーインフルエンザで乗り切るために、ぜひ参考にしてみてください♪
朝一で歯磨きをする!
朝起きて、真っ先に歯磨きを行うことが、インフルエンザ予防になる。インフルエンザ予防に歯磨きとは、なんかトンチンカンな感じがしますよね。林先生もちょっと驚いていましたが、その理由を聞くと納得できますよね。
朝起きたばかりの口の中にはバイ菌がたくさんいる。このバイ菌が酵素を出し、それがのどの粘膜を傷つけると、外から入ってくるウイルス・細菌が、粘膜に付着しやすくなり、必然的にインフルエンザにもかかりやすくなっています。
ちなみにこれには、「口腔ケアをしっかりする高齢者」と「口腔ケアをあまりしない高齢者」を比較検討した結果、「口腔ケアをしっかりする高齢者」の方がインフルエンザに発症が抑えられたというデータもあるとのこと。
「口腔ケアをしていない高齢者」の10分の1にまで発症を抑えられたとのことなので、その予防力には目を見張るものがあります!
大切なことは「朝一番」に行うこと。
しっかりと口の中のバイ菌を洗い流して、口腔内をきれいにしてから一日をスタートさせるようにすると、グッドですね♪
1日20分日光浴をする!
1日に20分程度日光浴をすることで、体内で「ビタミンD」がつくられる。「ビタミンD」は免疫力を高めるという研究報告があり、当然インフルエンザへも有効。
この「ビタミンD」には、インフルエンザを予防してくれる効果が期待できる。
なので「ビタミンD」を体内でいっぱい作れば、最高のインフルエンザ対策になるわけです。で、「ビタミンD」を体内で作る方法は、「食事」と「日光浴」の2パターン。
2パターンあるものの、実際体内の「ビタミンD」の8~9割は日光に当たることによって作られるので、「日光浴」を定期的に行えば、効率よくビタミンDを増やせ、かつ安上がりとのこと♪
ちなみに日光浴をする際は、必ずしも体全体で陽の光を受ける必要はなく、例えば手だけでも「ビタミンD」は増えてくれるので、日焼けや将来的なシミが気にある方は、体の一部分のみを日光に当てるようにすればOKです。
キノコ類を積極的に食べる!
キノコの中には「プロビタミンD」と呼ばれる、「ビタミンDになる前の物質」が入っている。先の「日光浴」は、陽に当たることで、免疫力をアップさせる働きのある「ビタミンD」を増やす方法でしたが、今回の「キノコ類を食べる」は、食事によって体内の「ビタミンD」を増殖させる方法になります。
キノコ類を多く食べれば、体内の中の「ビタミンD」の量が増え、免疫力が高まる。
「日光浴」といい、この「キノコ類」といい、とにかく体内の「ビタミンD」を増やすことがインフルエンザ予防には高い効果を期待できるわけですね。
長井先生いわく、色んなビタミン・栄養素がある中で、今もっともインフルエンザの対策として期待できるのが「ビタミンD」とのことなので、ぜひ積極的に「日光浴」と「キノコ料理」を日々の生活に取り入れていきましょう!
ガムを積極的に噛む
ガムをよく噛むことで、唾液の分泌を促す。先の「歯磨き」と同じで、唾液は口腔内の雑菌などを減らしてくれます。
唾液には、「lgA」という免疫グロブリンをはじめとする、ざまざまな免疫物質が含まれている。
唾液を豊富に分泌するということは、体の免疫力アップにつながり、インフルエンザ予防にもなる。
以前当ブログでも、「唾液の免疫パワー&分泌量アップ法」を紹介しましたが、やっぱり唾液の力ってすごいんですね~。
マスクを正しく着用する
マスクを着用することにより、粘膜の乾燥を防ぐことができ、免疫力アップにつながっている。マスクの着用は、完全ではないものの、インフルエンザへの予防策としては有効。
マスクを着用する際の注意点は以下のとおり。
①マスクを最初に半分に折っておく。
マスクをつけてから、顔にフィットするようにすると、マスクのバネの力で戻り、すき間が生まれてしまうので、ある程度戻らないようにあらかじめ折っておく。
②鼻にあたる部分を谷折りにする
何よりも鼻をガードするのが大切なので、マスクが鼻に密着するように折る。
③耳にかけるゴム紐を1回結ぶ。
市販のマスクは大抵ゴムがゆるく、そのまま着けるとすき間が生まれてしまうので、それを防ぐ意味でゴム紐を1回結び、フィットする力をアップさせる。
ただしマスクは正しく着用しないとすき間が多く生まれ、着けていないのと同じ状態になってしまいます。
ですのでインフルエンザの予防としては、正しいマスクの着け方を知り、それを遵守することが大切になってきます。
上記3点を守ってマスクを着ければ、予防力はグンとアップしますので、ぜひお試しを!
カフェなどのお店では壁際に座る
これは飛沫感染を防ぐ上で有効な手段。これは現実的にはかなり難しい予防法ですよね(笑)。
不特定多数の人で混み合うカフェや食堂では、着席し対面する位置にいる人がインフルエンザウイルスをもっていた場合、飛沫感染(唾液などによる感染)の恐れがある。
それを防ぐ意味で、壁に向かって座れば、少なくも正面からの飛沫感染は防げる。加えて隣の人との距離は1メートル以上とった方が良い。
食堂やカフェの窓際の席が必ず空いているわけではないですし、混んでいればお店側から相席をお願いされることもあるでしょうし。
この予防法は、頭の隅に置いておいて、実行できる際には極力行うようにするといいかと思います。
長井先生いわく、(理屈的には)人に会わないことがベストとおっしゃってましたが、社会生活を送っていると、そんなわけにはいきませんからね~(笑)。
感染した家族と1m以上離れて寝る
小さな子どもがインフルエンザに感染し、その子どもの看病をしている親が、インフルエンザになってしまうケースがある。基本的には、家族の中でインフルエンザに感染した人が出たら、その感染者と部屋を別々にして寝るのがベストです。
子どもの看病のため、子どもの隣で寝る場合は、間を1m以上確保する。
しかし小さな子どもの場合はなかなかそうはいきませんよね。
その際は、1m以上距離を離した状態で寝れば、感染する確率は下がるとのこと。これは、インフルエンザがうつる原因の咳やくしゃみでウイルスが飛ぶ距離が1~2メートルのため。
枕元1m以内に加湿器を置く
インフルエンザウイルスを劇的に減らしてくれるのが湿気。これはよくいわれている予防法ですよね。
湿度を50~60%に保った部屋なら、インフルエンザウイルスは激減する。
長井先生いわく、20度位の室温で、50~60%位の湿度が一番いいとのこと。
ただ加湿器は掃除しないと中でカビが発生してしまうので注意が必要です。
そのままの状態で運転を続けているとカビを撒き散らし続け、最悪の場合「アレルギー性肺炎」になってしまう可能性もあるので、加湿器はマメに掃除するように心がけましょう!
20分に一度水を飲む
湿度コントロールの一種。保湿効果・殺菌効果の両面から考えて、非常に効果的な予防法なんですね。
定期的に水分を摂取することで、のどを潤し、粘膜の湿度をキープするとともに、喉についたウイルス・細菌を胃まで運び、胃酸で死滅させることができる。
これは出先でも気軽に行える対策なので、明日から取り入れようと思います!
さいごに
以上、「名医がプライベートでやってるインフルエンザの予防法・対処法」のまとめでした。免疫力をアップさせる予防法が多いので、実践すればインフルエンザだけでなく、風邪などの感染症全般に有効な対策と言えそうですね♪
上記の方法を実践して、健康的な毎日を送りたいと思います!