「一蘭(広島本通店):絶品のとんこつラーメン!究極のおひとり様システムがおもしろい♪」の続きです。
「一蘭(広島本通店)」で食事したあと、広島本通りを歩いてやってきたのが「広島平和記念公園」。
やはり広島の中心地を訪れたからには行かないわけにはいきませんよね。日本人ですから。
まずは公園内の原爆慰霊碑へ行き、黙とう。
私は、今回の訪問が3回目になります。最初に訪れたのは学生の時で、修学旅行でした。その時と今とでは、「核」に対する個人的な想い・考えがだいぶ異なっていて、色々と感じることがありましたね。
やはりきっかけは「東日本大震災」。原発事故です。
人は賢明だから人智を越えたものをいとも簡単に生み出し、一方で人は愚かだからその扱いを誤ってしまうのではないでしょうか。
芥川龍之介が人間の不完全性について説いていましたが、まさに「核」とは、その人間の不完全性が具象化したものではないのかな、と。
「高みを目指す」とか「向上」とか、ものすごく響きの良い表現ですけど、上ばかり見ているとやっぱり足元は見えないわけでして。
上を見るのをやめて、足元をしっかり見て進んでいくっていうのは、きっと今あるいくつかの「便利」とか「快適」を捨てること。原発を捨てるということは、過去に置いてきた「不便」を引き受けること。
人間って一度経験してしまった「便利」を捨てるのは難しいんですよね。多くの人は、スマホ以前の時代に戻りたくはないでしょう。
私は、その「不便」を受け入れる覚悟をしました。だから原発再稼働反対です。
「原爆の子の像」の周辺には雨よけの屋根がついたボックスがあり、その中には色彩豊かな折り鶴が飾られています。
その折り鶴と「原爆の子の像」の説明パネルを熱心に眺める外国人の方の姿が、深く印象に残りました。
公園内の厳かでゆったりとした雰囲気を体で感じながら散策を続けました。
こちらは「原爆ドーム」。「広島平和記念公園」の北東に位置する場所にあります。
いわゆる「負の遺産」として世界遺産登録されている建造物。もともとはものすごく秀麗な建物だったとのことですが、原子爆弾の投下によってその美しさは失われました。
「原爆ドーム」が発する圧倒的な廃墟感に、私たち日本人はもう一度「負の遺産」という言葉に込められた「戒め」を再考する時期にあるのではないか、みたいなことをなんとなく考えさせられましたね。
「広島平和記念公園」と「原爆ドーム」をたっぷり散策したあと、次に向かったのは「基町高層アパート(基町ショッピングセンター)」です。
「基町高層アパート」は「原爆ドーム」から北方向へ進み、中央公園を越えたあたりにあります。
部屋の数は3600。戦後、家を失った人たちのために造られた市営住宅です。
この市営住宅の中心部に「基町ショッピングセンター」という商店街があります。住人の生活をまかなえるように造られました。
そもそもなぜここを訪れたかというと、2年前の2013年にNHKで放送された、とあるドキュメンタリー番組を観たためです。
その番組で取り上げられていた人物は「ガタロさん」という方で、ここ基町ショッピングセンターの清掃員として働きながら、画家としても活動されている方です。
番組を観たのは2年前ですが、その時に感じた心の躍動はいまだに覚えています。録画もしてあるので、今でもたまに観返したりしています。
何に心を動かされたかと言いますと、ガタロさんの純真さといいますか、心の優しさですね。「清掃」という仕事を続ける中で培われたであろう「人間力」に圧倒されました。
人は考え方さえ間違わなければ、こんなにも高尚な雰囲気と知性を纏えるのか、とテレビ画面越しに驚いたのがつい昨日のことのように思い出されますね。
そんなガタロさんが仕事をする場所の空気感だけでも味わいたくて、ここを訪れました(^_^)
あわよくばガタロさんに会えてお話ができるかも・・・という淡い期待をほんのり抱いていましたが、やはりそんなうまい話はないわけでして(笑)。
「基町ショッピングセンター」のすぐ前を流れる「三篠川(旧太田川)」にも足を伸ばしました。
先のドキュメンタリー番組の中で、ガタロさんがこの河川敷で絵を描かれているシーンがあったので訪れた次第です。ちょうど上の写真が、ガタロさんが描かれていた三篠川の絵の構図になります。
ガタロさんと同じ場所で同じ風景を眺めれたというのが、なんとも感慨深い(・∀・)
ちなみに「ガタロ」というのは本名ではなく、いわゆるアーティスト名です。
「三篠川」には古来から「河童が住んでいる」という伝説があって、地元ではその河童のことを「ガタロウ」を呼んでいるんだとか。「ガタロ」という画家名は、この河童からとられたとのこと。
実際にガタロさんと会ってお話することはできませんでしたが、ガタロさんと同じ景色を見ることができたという感覚だけで、十分すぎるほどの充足感を得ることができまた(☆゚∀゚)
「長田屋:原爆ドームすぐ近く!絶品のお好み焼が味わえる超人気店なので行列必至です」へ続きます。
<広島旅行記(2015.4.18)の目次>
①一蘭で絶品のとんこつラーメンを食す!
②平和記念公園&原爆ドーム、基町を散策♪(本記事)
③長田屋で、おいしいお好み焼きを食す!
「一蘭(広島本通店)」で食事したあと、広島本通りを歩いてやってきたのが「広島平和記念公園」。
やはり広島の中心地を訪れたからには行かないわけにはいきませんよね。日本人ですから。
まずは公園内の原爆慰霊碑へ行き、黙とう。
私は、今回の訪問が3回目になります。最初に訪れたのは学生の時で、修学旅行でした。その時と今とでは、「核」に対する個人的な想い・考えがだいぶ異なっていて、色々と感じることがありましたね。
やはりきっかけは「東日本大震災」。原発事故です。
人は賢明だから人智を越えたものをいとも簡単に生み出し、一方で人は愚かだからその扱いを誤ってしまうのではないでしょうか。
芥川龍之介が人間の不完全性について説いていましたが、まさに「核」とは、その人間の不完全性が具象化したものではないのかな、と。
「高みを目指す」とか「向上」とか、ものすごく響きの良い表現ですけど、上ばかり見ているとやっぱり足元は見えないわけでして。
上を見るのをやめて、足元をしっかり見て進んでいくっていうのは、きっと今あるいくつかの「便利」とか「快適」を捨てること。原発を捨てるということは、過去に置いてきた「不便」を引き受けること。
人間って一度経験してしまった「便利」を捨てるのは難しいんですよね。多くの人は、スマホ以前の時代に戻りたくはないでしょう。
私は、その「不便」を受け入れる覚悟をしました。だから原発再稼働反対です。
「原爆の子の像」の周辺には雨よけの屋根がついたボックスがあり、その中には色彩豊かな折り鶴が飾られています。
その折り鶴と「原爆の子の像」の説明パネルを熱心に眺める外国人の方の姿が、深く印象に残りました。
公園内の厳かでゆったりとした雰囲気を体で感じながら散策を続けました。
こちらは「原爆ドーム」。「広島平和記念公園」の北東に位置する場所にあります。
いわゆる「負の遺産」として世界遺産登録されている建造物。もともとはものすごく秀麗な建物だったとのことですが、原子爆弾の投下によってその美しさは失われました。
「原爆ドーム」が発する圧倒的な廃墟感に、私たち日本人はもう一度「負の遺産」という言葉に込められた「戒め」を再考する時期にあるのではないか、みたいなことをなんとなく考えさせられましたね。
「広島平和記念公園」と「原爆ドーム」をたっぷり散策したあと、次に向かったのは「基町高層アパート(基町ショッピングセンター)」です。
「基町高層アパート」は「原爆ドーム」から北方向へ進み、中央公園を越えたあたりにあります。
部屋の数は3600。戦後、家を失った人たちのために造られた市営住宅です。
この市営住宅の中心部に「基町ショッピングセンター」という商店街があります。住人の生活をまかなえるように造られました。
そもそもなぜここを訪れたかというと、2年前の2013年にNHKで放送された、とあるドキュメンタリー番組を観たためです。
その番組で取り上げられていた人物は「ガタロさん」という方で、ここ基町ショッピングセンターの清掃員として働きながら、画家としても活動されている方です。
番組を観たのは2年前ですが、その時に感じた心の躍動はいまだに覚えています。録画もしてあるので、今でもたまに観返したりしています。
何に心を動かされたかと言いますと、ガタロさんの純真さといいますか、心の優しさですね。「清掃」という仕事を続ける中で培われたであろう「人間力」に圧倒されました。
人は考え方さえ間違わなければ、こんなにも高尚な雰囲気と知性を纏えるのか、とテレビ画面越しに驚いたのがつい昨日のことのように思い出されますね。
そんなガタロさんが仕事をする場所の空気感だけでも味わいたくて、ここを訪れました(^_^)
あわよくばガタロさんに会えてお話ができるかも・・・という淡い期待をほんのり抱いていましたが、やはりそんなうまい話はないわけでして(笑)。
「基町ショッピングセンター」のすぐ前を流れる「三篠川(旧太田川)」にも足を伸ばしました。
先のドキュメンタリー番組の中で、ガタロさんがこの河川敷で絵を描かれているシーンがあったので訪れた次第です。ちょうど上の写真が、ガタロさんが描かれていた三篠川の絵の構図になります。
ガタロさんと同じ場所で同じ風景を眺めれたというのが、なんとも感慨深い(・∀・)
ちなみに「ガタロ」というのは本名ではなく、いわゆるアーティスト名です。
「三篠川」には古来から「河童が住んでいる」という伝説があって、地元ではその河童のことを「ガタロウ」を呼んでいるんだとか。「ガタロ」という画家名は、この河童からとられたとのこと。
実際にガタロさんと会ってお話することはできませんでしたが、ガタロさんと同じ景色を見ることができたという感覚だけで、十分すぎるほどの充足感を得ることができまた(☆゚∀゚)
「長田屋:原爆ドームすぐ近く!絶品のお好み焼が味わえる超人気店なので行列必至です」へ続きます。
<広島旅行記(2015.4.18)の目次>
①一蘭で絶品のとんこつラーメンを食す!
②平和記念公園&原爆ドーム、基町を散策♪(本記事)
③長田屋で、おいしいお好み焼きを食す!