女の子
2015年6月16日(火)にNHKで放送された「あさイチ」で、「女性の加齢臭」が取り上げられていました。


「加齢臭」と聞くと、「男性のもの」というイメージが自然と喚起されますが、今回「あさイチ」が着目したのは、女性から臭ってくる加齢臭です。

女性と加齢臭って縁遠いイメージがありますが、実際はそうではありません。女性の場合、ある時期まで加齢臭が漂うことはないんですが、ある時期を境にして、一気に臭い出します。

事実、化粧品会社のアンケート調査において、女性の64%が「自分の臭いに不安がある」と答えており、自らの体臭に不安を覚えている・自覚している女性はかなり多いことがわかります。


番組内では、どういった理由で女性の加齢臭は発生するのかといったメカニズムの部分と、それに対する対策法が丁寧にレクチャーされていました。

以下、その内容を簡単にまとめましたので、最近ちょっと体臭が気になり出したという女性の方は、ぜひ参考にしてみてください。

指を指すドクター
女性の加齢臭の原因
加齢臭の原因物質のひとつである「ノネナール」が、女性の場合、更年期に入ると大幅に増えるため、臭いが出るようになる。
女性の加齢臭には、「更年期」が大きく関係しています。

皮膚にある過酸化脂質と脂肪酸とが結びつくことで「ノネナール」という物質が生まれます。これがあの嫌な臭いの原因、つまり加齢臭の正体です。


女性の場合、更年期の前までは非常に女性ホルモンが豊富。女性ホルモンは、過酸化脂質と脂肪酸とが結びつく反応をうまい具合にブロックしてくれているので、臭いが表面化することはありません。

しかし更年期に入り、女性ホルモンの量が減少すると、そのブロック機能が働くなくなり、「ノネナール」がどんど増えていきます。結果、加齢臭が強くなってしまうというわけ。


つまり、女性の加齢臭というのは、女性ホルモンによって隠されているだけであって、更年期に入る40代の女性は体臭がきつくなるいうわけです。



ホットフラッシュ
「ホットフラッシュ」も臭いの原因。
「ホットフラッシュ」とは、突然顔や胸元が熱くなり、大量の汗が噴き出す現象。

この時の汗が、臭いの原因になってしまいます。

ホットフラッシュでかく汗というのは、アンモニアの濃度が極めて濃いという特徴があります。このアンモニア臭の汗と加齢臭とが混じると、さらに輪をかけてきつい臭いになってしまうとのこと。



塩洗髪
体には臭いがしやすい場所というのがあります。

これは皮脂腺が多い場所で、具体的には頭、耳の裏、首すじ、脇、胸元といった箇所になります。

番組内では、特にケアが難しい頭皮の臭いの対策法が紹介されていました。その名も「塩洗髪」です。
<塩洗髪の方法>
①洗面器にお湯をため、そこに大さじ1杯の塩を入れ、軽くかき混ぜます。

②①の塩水で髪をゆすぎ、地肌をやさしくマッサージします。

③最後はシャワーで髪についた塩分を洗い流す。
頭から発生する加齢臭には、「塩」が有効です!

塩には、「ノネナール」が付着した垢や汚れを取り除いてくれる作用があるので、塩水で頭を洗うというのは、体臭を防ぐ上で非常に理にかなった方法。

初めのうちは、べたつきを感じますが、続けていくと頭皮の状態が改善されます。頭皮の状態がよくなると、べたつきも軽減され、臭いも少なくなってくれます。


この「塩洗髪」、行う頻度としては、3日に1回程度が良いとのこと。頭皮の状態を良くしてくれるんなら毎日でもしたくなりそうですが、それはNG。

というのも、「塩洗髪」は皮脂はとらずに汚れを落とす行為なので、「塩洗髪」ばかりしていると皮脂がどんどんたまっていってしまいます。

なので、「塩洗髪」は3日に1回にし、ほかの日はシャンプーで皮脂を取り除くようにすると、頭皮が臭いを発しないベストな状態になってくれるとのこと。



さいごに
以上、番組内で紹介された「女性の加齢臭」に関する情報の簡単なまとめでした。

これから暑さが増し、汗をかく量が格段に増える季節! 自分の体臭が気になる方は、ぜひ「塩洗髪」を試してみてください。