食卓
2015年9月8日(火)にテレビ朝日系列で放送された「林修の今でしょ!講座」は、「実は怖くない認知症・間違えると怖い睡眠&大好評 科学料理第三段 3時間SP」でした。

テーマが3つ扱われている中、そのひとつが大好評の「科学的調理法」でした。これまで2回扱われたこのテーマは、料理に科学的な知識を取り入れることで、格段においしくさせるというもの。

これまでの料理の常識をものの見事に裏切る作り方・レシピながら、できあがった料理はとんでもなくおいしいものばかりということで、非常に人気のテーマです!

今回も、科学的な根拠に基づいた、驚きのテクニックや工夫、裏技がたくさん披露されていました♪


で、今回スポットライトが当てられた料理は、「きのこの炊き込みご飯」でした。

日本食の中で、とりわけ人気が高い料理といえば、「炊き込みご飯」ですよね。旅先で風情のある旅館を訪れれば、必ずと言っていいほど提供される季節の食材がふんだんに使用された「炊き込みご飯」は、まさに日本食の代表といっても過言ではありません。


しかし、この炊き込みご飯、家庭で作ろうとするとなかなかうまくできません。

一番よくある失敗が、調味料の味に頼ってしまい、食材本来の味が死んでしまっていること。せっかくたくさんの季節の食材を使っても、舌で感じる味覚がいつもの調味料の味だと、なんだかな~という感じですよね。


しかし、その炊き込みご飯を作る上での難しさも、科学的調理法のテクニック・知恵を使えば、鮮やかに解消することができ、誰でも食材本来の味わいしっかり感じられるおいしい炊き込みご飯を作ることができます!

番組内では、これからの季節においしい、きのこを使った炊き込みご飯の作り方がレクチャーされていました。


以下、番組内で紹介された「科学的きのこの炊き込みごはんの作り方・レシピ」を簡単にまとめました。

炊き込みご飯作りで失敗続きだという方は、ぜひ参考にしてチャレンジしてみてください♪


ちなみに、今回も科学的調理法を伝授してくれたのは、フランス料理シェフ・料理研究家の水島弘史さんです。

野菜の皮をむいている女の子
科学×炊き込みご飯
今回科学の力を借りて作る炊き込みご飯が目指すのは、①素材の味がしっかりと感じられ、②ご飯がふっくらしている、という2点を満たした、一流料亭にも引けを取らない味わいのもの♪

以下、「①きのこの下準備」、「②炊き方」の2つのステップに分けて、科学的炊き込みご飯の調理法を解説します。



①きのこの下準備
本料理の味の核であるきのこ。

このきのこの味わいを最大限引き出すために、科学的調理法では、事前にある下準備をしておきます。

その下準備とは、きのこを使用する直前まで冷凍しておく、というもの。

きのこは凍らせるものではなく、そのまま常温か冷蔵で保管しておくのが一般的ですが、実は凍らせることできのこの旨味は格段にアップするんです。

きのこは加熱や冷凍し細胞が壊れると、酵素の働きによって旨味成分がどんどん出てくる、という性質を持っているんです。

つまり、冷凍したきのこを使うということは、旨味が増幅したきのこを使うということになるので、完成した炊き込みご飯の味わいが格段に奥深いものになってくれるというわけ。



②炊き方
続いても、炊き込みご飯の味を大きく左右する「炊く」という工程でのポイントです。

お釜に、「洗ったお米」と「適量の半分の水」を入れ、さらに醤油、酒、塩で味付けをします。そしてここからが科学的調理法の真骨頂なんですが、さらにここで、氷を入れます。

氷を入れて炊くことで何が起こるかというと、要は炊飯器の中の温度が下がるので、沸騰までの時間が長くなります。すると、お米が普通に炊くよりも多くの水を吸収してくれるので、もっちりとした食感のご飯に仕上げることができるとのこと。

入れる氷の量としては、お米2合に対して氷200gの割合。結構多めですね。


で、最後に凍らせたきのこを上からまんべんなく加えたら、炊飯器のスイッチを入れます。

で、炊き上がれば、きのこの炊き込みご飯の完成です!



さいごに
以上、番組内で紹介された「科学的きのこの炊き込みご飯の作り方・レシピ」の簡単なまとめでした。

家庭でもすぐにでも試せそうな感じのお手軽さがあって良かったですね♪ 炊きあげるまでの時間稼ぎに氷を使うという発想は、目から鱗でした。

今が旬の素材のきのこを使った炊き込みご飯、ぜひチャレンジしてみてください!

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