肥満体型
2016年6月14日(火)にテレビ朝日系列で放送された「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」は「本当にカラダに効く3つの食べ物が判明!名医が認めた医食同源スペシャル」でした。

今回の「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」では、近年の研究によって新しくわかった健康を維持する上で最高の効果を期待できる食材・食品が3つ取り上げられていました。

名医のお墨付きのもと、いろんな健康に関する新事実が紹介されている中、動脈硬化に効く食べ物として大麦が取り上げられており、興味をひかれました。


襲われたら即座に命を落としてしまうイメージが強い血管系の病。

例えば脳梗塞や心筋梗塞などが血管系の病気として挙げられます。仮に命が助かったとしても、なんらかの後遺症が残るイメージがある怖い病たちですよね。

これら血管系の病気の引き金になっているのが「動脈硬化」。血管内でできた血栓が心臓や脳まで運ばれて詰まることです。血栓が脳で詰まれば脳梗塞に、心臓で詰まれば心筋梗塞になります。

すなわちこれらの血管系の病を予防しようと考えた時に大切になってくるのは、いかに血管内に動脈硬化を起こさないようにするか、ということ。

そこで今回の「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」が注目したのが、動脈硬化の予防・改善に効果が期待できる食べ物の大麦。

ご飯に混ぜて食べるとおいしい、ありふれた食べ物の大麦には、なんと動脈硬化の元凶となる悪玉コレステロールを減らす効果があるとのこと! この効果は、アメリカの農務省の研究で認められた確かなもの。この事実は衝撃的ですよね~♪


以下、番組内で紹介された「悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化の予防・改善が期待できる大麦に関する情報」を簡単にまとめました。

やんちゃな食生活を送っていて、血管の健康に自信のない方はぜひ参考にしてみてください!

聴診器をあてるドクター
動脈硬化の恐怖!
私たちの血管は、加齢とともに傷つきやすくなっていきます。

するとその傷ついた部分から悪玉コレステロールが侵入し、プラークという脂の塊を形成します。徐々に血管の壁は厚くなっていき、プラークがいつ破れても不思議ではない状態へと変わっていきます。これが動脈硬化のメカニズム。

上記のとおり、動脈硬化のもとを辿っていけば、悪玉コレステロールに辿り着きます。


悪玉コレステロールが増加する主な要因としては、乱れた食生活や運動不足などが挙げられます。

なんと現在50歳以上の約3割が、悪玉コレステロール過多などの脂質異常性の疑いがあるというデータもあり、日本人の多くが動脈硬化の恐怖と隣り合わせになっているという現状があります。

事実、年間で約31万人もの人が脳疾患や心疾患で亡くなっていますとのこと。


番組内では、動脈硬化の元凶である悪玉コレステロールを減らす効果がある食材として、大麦が取り上げられていました。



大麦の健康パワー
大麦に、悪玉コレステロールを減らす効果があることは、世界中のさまざまな論文で認められています。

例えばアメリカ・農務省の2004年の研究報告によると、30代~50代のコレステロールが高めの人に大麦を中心とした食生活を続けてもらった結果、5週間で悪玉コレステロールの値が13.8~17.4%も減少したとのこと。

さらに2007年のアメリカ・ミネソタ大学の研究では、155名の悪玉コレステロールが高い方に、大麦を6週間食べてもらったところ、悪玉コレステロール値が9~15%減少したという結果が得られたとのこと。



そもそも大麦とは、米や小麦と同じイネ科の穀物です。

ポイントは大麦に豊富に含まれている「大麦βグルカン」という水溶性食物繊維。

この「大麦βグルカン」には、コレステロールを材料とする胆汁酸を体外に排出してくれる働きがあるんです。

「大麦βグルカン」は腸に入ると水に溶け、ゲル状に変化します。すると腸の中にある胆汁酸と呼ばれる化合物を包み込み、便といっしょに体外へ排出してくれる働きがあります。

すると、足りなくなった胆汁酸を補おうと、肝臓は血液中からコレステロールを集め、新たな胆汁酸を作り始めてくれます。その結果、血液中の悪玉コレステロールは減少し、動脈硬化の予防が期待できるというわけ!



食後の血糖値を下げる!
さらに嬉しいことに、大麦には食後の血糖値を抑える働きも期待できるんです。

食事をすると当然血糖値は上がるんですが、大麦を3割混ぜた麦ごはんを食べた時の血糖値の上がり方は非常に緩やかで、ピークの値も普通に食べた時と比較して明らかに低くなります。

これは、大麦βグルカンが一緒に食べた糖質と胃や腸で混ざり合って、消化吸収がゆるやかになるため。

なので食後に血糖値が急上昇するのが抑えられるというわけ。当然これも動脈硬化予防につながっていると考えられます。



1日の摂取量
ではいったい1日どれくらいの量の大麦を食べればいいのでしょうか。

専門家の方いわく、悪玉コレステロール値の低下が期待できるのは、大麦βグルカンを1日3g摂取した場合。

大麦βグルカンを3g摂取するためには、なんと白米に3割大麦を混ぜた麦ごはん4杯を食べなければなりません。こんなに大量にはさすがに食べられないですよね~。

なので、麦ごはんですべてまかなうというよりかは、いろんな料理に大麦を使い、摂取量を増やすのが理想とのこと。



さいごに
以上、番組内で紹介された「悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化の予防・改善が期待できる大麦に関する情報」の簡単なまとめでした。

番組では、普段から大麦をたくさん食べている慈恵大学病院・栄養部の人たち8名の悪玉コレステロールの値をチェックしたところ、大麦のもつ健康パワーがまざまざと見せつけられる形に!

なんと8名中8名、すなわち全員がボーダーライン以下という極めて優秀な結果に。これは大麦の健康効果を認めざるを得ませんよね~♪
 
血管系の病気に予防線をしっかりと張っていきたい方は、ぜひ日頃の食生活に大麦をプラスするようにしてみてください!