石ころ
2017年9月6日(水)にNHKで放送された「ガッテン!」のテーマは、「油断大敵!保有者1000万人“胆石”の真実スペシャル」でした。


今回の「ガッテン!」がスポットライトを当てたのは、「胆石」。

さまざまな病気に着目している「ガッテン!」。今回は「胆石」について深く掘り下げていました。

胆石と聞いて、自分には関係ないと思う人も多いと思われますが、じつはそうではないんだとか。なんと胆石を持っている日本人は1000万人にも及び、ちょっとしたことで誰しも胆石持ちになる可能性があるとのこと。

また、仮に胆石持ちになったとしても、激しい痛みを覚える人もいれば、とくに痛みを覚えず長年胆石持ちという方もいます。


今回の「ガッテン!」では、そんなわかっているようでじつは詳しくはわかっていない「胆石」を徹底解説していました。

番組では、胆石がどこに、なぜできるのか、体にどんな悪さをするのか、胆石とほかの病気との関係、胆石ができやすい生活習慣(胆石の予防法)などがレクチャーされていました。

以下、それらの内容を簡単にまとめましたので、ぜひ参考&実践してみてください!

腕組みするドクター
胆石の正体
体の中に、胆のうという臓器があります。

胆のうは袋のような形状をしており、私たちが食事で食べた時の油を消化する消化液を溜めています。

油ものを食べると、その消化液(胆汁)が胆のうから分泌され、消化が促進されます。


胆石の正体は、その胆汁が固まったもの。

とくにコレステロールが多い胆汁は石になりやすいとのこと。



痛みがあるか、ないか
胆石を持っていても、痛い場合と痛くない場合があります。

胆のうの中に小さな胆石がある場合、痛みは伴いません。

食事をして、胆汁が分泌されるとともに胆石もいっしょに十二指腸まで運ばれるケースがありますが、こちらも痛みは伴いません。運ばれた胆石は便によって排出されます。


痛いパターンは、大きな胆石が胆のうの中にできた場合。

食事をして、胆汁とともに大きな胆石も十二指腸へ運ばれようとする時、大きさのせいで詰まってしまいます。この時に激痛を伴うとのこと。



胆石の本当の怖さ
胆石の怖さは、じつは痛みとは別のところにあります。

胆石の本当の怖さは、がんの発症と密接な関係にあるところ。


胆石を持っていると、胆のうで慢性的な炎症が起こります。

この慢性的な炎症から胆のうにがんができると考えられています。

胆石は、胆のうのいつも同じ位置にあるわけではありません。体の向きを変えれば、それに合わせて動きます。体の動きに合わせて胆石も動くということが長期間続けば、胆のうの粘膜が傷つき、炎症が起こります。

この炎症を繰り返すことによって、だんだんがん化へとつながってくるとのこと。


仮に胆石はあるものの痛みがなくても、がん化が進んでいる可能性があるということですね。



胆石の予防法
胆石ができやすい人には、共通点があります。

番組内では、胆石ができる理由として、①食べ過ぎる、②食事を抜く、③運動不足、④家族に胆石持ちの人がいる、の4つが挙げられていました。



食べることによって脂肪が蓄えられ、肥満になります。

とくに内臓脂肪型肥満の人は、胆汁中のコレステロールが非常に高くなり、石を作りやすくなってしまうとのこと。


食事を抜くのもNG。

食べ物を食べないと、胆汁は胆のうの中で濃縮され続けます。胆汁が濃くなれば濃くなるほど、胆石を作りやすくなります。なので、朝昼晩食べるのが大切というわけですね。


また運動不足だと、自然とコレステロールが多い胆汁を作りやすくなってしまい、その結果胆石ができやすくなってしまうんだとか。



さいごに
以上、番組内で取り上げられた「胆石に関する情報」の簡単なまとめでした。

胆石があるからといって、必ずしも痛みを伴うわけではないですね~。胆石=激痛というイメージが強くあったので、非常に勉強になりました。

胆石持ち、がんになりたくない方は、ぜひ上記の胆石の予防法を実践してみてください。