B'z
ライブレポート【前編】からの続きになります。

ここからネタバレに入ります。セットリスト等、ライブ内容を知りたくない方は見ないで下さい。

-MC-
「皆さん、夏といわれて頭に浮かぶのはなんですか?」と稲葉さんが会場の声を汲み取ろうとする仕草をする。

ドーム内の観客が一斉に答えるので、何を言ってるのか分からない状態に(笑)。

「ん? 海? スイカ? そんなに一度に言われたらわかんない」と笑う稲葉さん。

「まあ色々あると思いますけど、夏と言われてパッと思いつくのは、キャンプファイヤーですよ」と稲葉さん。「キャンプファイヤー」という単語に力を込めてました。

観客の声を聞いてるんだか、聞いてないんだか、稲葉さんが夏の代名詞を決めてしまいました。もちろん稲葉さんの、なんの脈略もないまとめに会場爆笑(笑)。

「ということで、今日はここに素敵なキャンプファイヤーセットを用意しました」

稲葉さんの前にある既視感あふれる井戸のようなボックスが、スクリーンに映される。会場にどよめきと笑い。「井戸ー!」という、ファンからの心ない声も(笑)。

稲葉さんが「キャンプファイヤーセットです」と言い張りながら、点火した着火マンを、井戸改めキャンプファイヤーセットの中に差し込むと、一気に炎が上がってキャンプファイヤーの出来上がり。CGみたいな炎だ(笑)。

「僕たちのキャンプファイヤーを始めたいと思います」と稲葉さん。

キャンプファイヤーの周りにメンバーが集まって、ひとりひとり「明日すること」を言っていきます。京セラドーム公演は12日、14日、15日の日程で、13日が休みのため。

バリーと大賀さんは、551の豚まんを食べるとのこと。シェーンは大阪城に行くとのこと。稲葉さんが「シェーンに会いたい人は、明日大阪城に行ってみて下さい」と付け加える。

増田さんは、神戸にいらっしゃるお母様とデートとのこと。素敵ですね。あと、最初の「オイーッス!」の2連発が鮮烈でした(笑)。

松本さんは「何もないよ」と関西弁のイントネーションで返す(TAKは大阪出身)。

稲葉さんが「でも大阪好きですよね」と聞くと、「大好きですよー!」とTAK。会場から拍手。

最後に稲葉さんが「僕はですね、なんの予定もありません」と言うと、会場から「え~」の声。「明日、目を覚ましたら考えようかな」 この後、一拍置いて観客を見ながら「今が一番大事だから!」と力強く言う。

明日のことを語った他のメンバーを、蔑むように見る稲葉さん(笑)。

「僕たちも25年をすぎました。これも、ずっと僕たちの音楽を聴いてくれている皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。25年を過ぎた我々にふさわしい曲をやろうと思います。何がいいですかね?」と松本さんにふる。

「あれがいいんじゃないですかね」と松本さん。「じゃあ、あれをやります」と笑いながら言う稲葉さん。



12. あいかわらずなボクら
スクリーンに曲のタイトルが出てきて、歌が始まると歌詞も出てくる。

カラオケの画面を模したような感じ。メンバーが順々にリレー方式で歌っていきます。

トップバッターの松本さんが歌いだした瞬間、会場からどよめきが(笑)。バリーもシェーンもきれいな日本語。練習したんでしょうね~。

稲葉さんはファルセットでのハモリに終始。会場も一緒になって歌います。

最後は松本さんの「ハークション!(厳密にはヴェークッション!)」で締まりました。ファンにやり(笑)。スクリーンに「消費カロリー 25th kcal」 の表示。にやり(笑)。



稲葉さんのブルースハープのソロ。『赤とんぼ』を演奏。肺活量、すげーな(笑)

ハープに唇をあてたまま、「大阪ベイベー!」とシャウト! カッコイイ!!



13. 愛のバクダン
ここから一気にライブ映えする曲が続いていきます。まずは『愛のバクダン』。

ステージ頭上の壁が開いて、そこから楕円形の飛行船がゆっくり出てきます。飛行船には、これまでのツアーロゴがあしらわれてました。

飛行船はドーム内をゆっくり旋回しながら、ハート形の紙を落っことしていきます。

風船じゃないんだ(笑)。ステージに落ちた紙を稲葉さんが拾いあげて、もてあそんでました。



14. イチブトゼンブ
「どんどんいっちゃいまーすっ!」の稲葉さんの声に続いて、『イチブトゼンブ』のイントロ。いつものようにピョンピョン跳ねる稲葉さんの姿に、会場のボルテージは上がっていきます!



15. LOVE PHANTOM
私がB'zファンになるのを決定づけた曲。

もちろん生で聞く『LOVE PHANTOM』に身体は震えます。最高にかっこいい!



16. Q&A
武士のセリフがドーム内に響きわたる。PVの再現かな。

忍者と武士が出てきて、殺陣を想起させる、躍動的なダンス。

武士の背中には「志」と「玲」の文字。細かい演出ににやり(笑)。ステージ上に火柱が上がったり、武士が燃え盛る刀を振り回したりと、特効もふんだんに使われ、演出にだいぶ力入ってました。

火柱の中、演奏するB'z。相当カッコイイ! かなり良かった!

火柱が上がる度に、スタンドまで熱が伝わってきました。ステージ上はとんでもない暑さだったんでしょうね。

一応最新曲ということで、なかなか会場全体のり方がつかめない様子(苦笑)。

今度ライブでやったら、「somebody knows」と「Question! Answer!」をしっかり歌おうと心に誓いました(笑)。

でも『Q&A』はかなりライブ映えする曲だと思いました。



17. NATIVE DANCE
「ア~イ~ア~イ ア~イ~ ア~イアイ~」のフリの時、スクリーンに松本さんが映って、ほほ笑みながらフリをやってました。

柔和な感じが素敵過ぎるぞ、TAK!



18. さまよえる蒼い弾丸
昨年の『Into Free -Dangan-』の印象が強い、さま弾。

やっぱり英詞の方が新鮮でいいな~(笑)。

「さよならしよう」の時、上手側の花道にきて、スタンドに手を振ってくれました。もち全力で振り返しました(笑)。



19. ギリギリchop
イントロが始まると、稲葉さんはシャツを脱いで、それをぶんぶん振り回します。

それに合わせて、観客もツアータオルをぶんぶん。もちろん私もぶんぶん! 炎の特効で、さらに観客の熱気を煽りたてます。



-MC-
稲葉さんが、ゆっくり、静かに、力強く語ります。

「前回のPleasureツアーが5年前です。それから5年経って、その5年間の間に、僕たちにも皆さんにも、いろいろなことがあったと思います。楽しかったこと、嬉しかったこと、辛いことがあったり。何かにつまずいて、それにぶつかったり、乗り越えたり、跳ね返されたり、抱え込んだりしながらも、今日、このLIVE-GYMに来ることができたというのは、本当にすごいことだと思いませんか?

僕はそう思います。

いつの頃からか、5年ごとのPleasureで皆さんに会うというのが、僕たちのなかで約束と言うか、無言の約束、そんな感じになってきました。

約束っていうと重いですけど、先にそういうのがある方が人間って頑張れるじゃないですか。 

ツアーで皆さんに会えるというのが、僕たちのモチベーションになってるんです。皆さんが、僕たちの最高のモチベーションなんですよ。

ずっとずっといつも本当にステキな僕らのモチベーションであり続けてくれていて心から感謝しています。どうもありがとう!

1つのツアーが終わって、それが楽しければ楽しいほど、祭りの後のような燃え尽きた感じになりますよね。

僕たちはですね、燃え上がって、燃え上がって、燃え尽きて、灰になって、はいおしまい、というのはまだ嫌なんです。その炎を灯し続けたまま、また次のステップ、そういう所に行きたいんです。炎は時に大きくなったり小さくなったりすることもあると思います。

でも、その火を消さないで、燃やしたまま、そこに行きたいんです。

それを悪あがきと言う人がいるかもしれません。でもそうやってあがき続けていると、今まで使えていなかった頭の別の部分が使えてくるんです。新しい発見があっていいですよ。

僕達もこの際ですから、思いっきりあがき続けようじゃないかと思っています。

皆さんも、自分の中に火がついた瞬間があったら、それが音でも雰囲気でも想いでもなんでもいいので、それを灯し続けて下さい。

みんながその火を灯し続けていれば、僕らはこうやってまた笑顔で会えますから。

絶対に会えると思うよ。

2013年の夏がみなさんの胸の中で、ずっとずっと輝き続けることを心から願っています。

今日はこんなに来てくれて本当に感謝しています。どーもありがとう!

25年前、自分のバンドが欲しいな~ とこの人が思わなければ、B'zは生まれませんでした。

On guitar, TAK MATSUMOTO.」



20. RUN
B'zの節目には欠かせない曲。稲葉さんのMCの後だといつも以上に詞に奥行きが生まれたように感じられ、一語一語が身体の中にしっとりとしみ込んできます。

「人間なんてだれだってとても普通で 出会いはどれだって特別だろう」

『RUN』で歌いあげられるこの一節は、私にとって箴言です。

B'zのお二人と同じ時代に生まれ、巡り会うことが出来て本当によかった。終盤にステージ上から、テープが蜘蛛の巣のように飛び出します。



-アンコール-
21. juice

ギリチョに続いて、炎の特効が場内のテンションを高めます。

途中、稲葉さんと観客との間で掛け合いがあるんですが、今回その掛け合いが「ヨヨヨヨ~」でした(笑)。

正直のりにくいです(苦笑)。でも逆に印象に残ったし、楽しかった!



22. ultra soul
こちらもB'zライブでは定番の『ultra soul』。

稲葉さんの「ウルトラソウルッ!」に合わせてみんなでジャンプ! 楽しい!

そういえば、6月のMステのB'z特集で、最初は「ウルトラソウル」という部分はなくて、稲葉さんがタイトルを「ウルトラソウル」にしようと思うんだけどと松本さんに言ったところ、急遽小節を伸ばして「ウルトラソウル」の部分を加えたって松本さんが仰ってましたよね。

こんなに一体感が生まれるジャンプが出来るのも、稲葉さんが「ultra soul」という、ぶっ飛んだタイトルを思いついてくれたからですね(笑)。ありがたい!

最後を飾る『ultra soul』には、綺麗な花火が添えられていました。



-おつかれ-
最後はメンバー全員が前に出てきて、「せーの、おつかれー!」

ED SE 1. ひとりじゃないから
ED SE 2. 未発表曲




Pleasureツアーなので、セットリストは王道ですね。意表を突かれたのは『C'mon』ぐらいでしょうか。

大阪初日は、メンバーの疲れもあまりなかったようで、ぐいぐいと勢いのある感じが清々しく気持ちよかったです。

公演での派手な演出は『Q&A』ぐらいで、全体的にシンプルな印象。演奏だけで勝負してますっていう感じが、Brotherfoodツアーを想起させます。

B'zのライブは約3時間弱。岡山から大阪への移動も3時間。体感はまったく違う3時間。

楽しいとこんなにも早く時間って過ぎるんだなと感じた、とても楽しいLIVE-GYMでした!

稲葉さん、松本さん、サポートメンバー、スタッフの方々、ありがとうございました!




Last but not least
場内は暗転した。

視界を覆う暗闇が、私の期待感を、これまでにないほど高める。

色彩豊かな複数の光線が、ステージ上と客席を攻め立てる。

わずかな光の連なりが、ステージの輪郭を浮かび上がらせる。

まだか、と思う。拍動はさらに高鳴る。

荘厳な音楽をけたたましい歓声が包み込む。独特のエレキギターの音色が場内を駈ける。

松本さんだ。


俯き、髪を振り乱しながら、男がステージの中心にせり上がってきた。

場内すべての視線は彼に収束し、怒号にも似た歓声が空気を切り裂く。

稲葉さんだ。

B'zだ。


『C'mon』が場内に流れる。

歌詞のメッセージ性を強調しない稲葉さんが、震災を意識したと言及した作品。

震災を目の当たりにし、音楽で何が出来るのかと苦悩する日々。自らの無力感を振り切り、B'zが紡ぎだした作品が『C'mon』。


稲葉さんは本公演のMCで次のように語る。

心の中に生まれた想いの炎。

それは時に大きくなったり、小さくなったりすることもある。

大切なのは一度灯った炎を消さないこと。消さずに歩き続けること。

その炎を絶やさず行けば、どこかは分からないけど辿り着ける場所がある。

周りから悪あがきと揶揄されようとも、辿り着ける場所が確かにある。


そして『C'mon』で次のように唄われる一節がある。

手をとり かけぬけた思い出が今も燃えているなら
僕らは負けないだろう さあ行きましょう C'mon


稲葉さんと松本さんがPleasureツアーに『C'mon』を加えた、そこに込めた「想い」と「願い」を恐れ多くも推し量ると、心中に込み上げるものがある。お二人を好きでよかったと、心から思う。


夢のような時間は光陰のごとく過ぎ去った。

会場から一歩出て、空を見上げる。そこにあるのは、低く浮かぶ欠けた月と夜空。

今日のこの瞬間、この夜空から、未来にある「あらゆること」が始まる。

楽しいこともあるだろう。嬉しいこともあるだろう。

そしてきっと怒ることも、哀しいこともあるに違いない。

5年後も、PleasureツアーでB'zに会いたい。

2013年9月12日から続く、この空の下で、お二人に会いたい。

そしてきっと5年後の自分は思うだろう。心に燃え続けるこの炎、そのすべては、5年前に京セラドームで見た欠けた月と夜空につながっている。